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エキサイト イズム/シンガポールの記事が出ました

ウェブマガジンExciteイズムに、シンガポールの特集記事がアップされました。現在開催中の第1回シンガポール・ビエンナーレ(Singapore Biennale 2006)の特集と個性的なデザインホテルを紹介しています。

エキサイト・イズム「あなたの知らない、シンガポール。」

先月、編集者のKさんと一緒にシンガポールを巡って取材してきました。初のビエンナーレということで国を挙げてサポートしているようです。面白いのは、現在は寂れた廃虚となっている旧軍事施設を会場にしたものや、近年まで使われていた最高裁判所内をそのままアート展示の環境に使っていることです。

また、スリ・クリシュナン寺院やスルタン・モスク、観音寺、キリスト教会など、7ヶ所の各宗教施設にも意外なアート作品が展示されているのが、多宗教国家シンガポールならではのユニークな特徴でしょうか。

社会的メッセージ性の強い作品も多く目につきましたが、ややコンサバティブなシンガポール政府の検閲がゼロだったのが画期的なことのようです。今回はアジアからのアーティスト参加が6割とのこと。ビエンナーレの会場選択をはじめ、アーティスティック・ディレクターを務める南條史生氏(森美術館館長)の手腕が光っているようです。

アート展のテーマは「BELIEF」。主催側でオフィシャルな中国語訳を考えた結果「信念」に落ち着いたそうです。日本語からすると少し意味が違う気もしますが、中国語だとそうなるのでしょうか。街にビエンナーレのカラフルな広告を車体につけたタクシーが行き交っていました。車の屋根看板には大きな文字で[信念]。決意を秘めているようでなんだか面白かったです。

ところで、滞在中の食事については、さすが多民族国家。多彩な食を味わいました。中国料理、インド料理、アラブ料理、ベジタリアン料理、そしてシンガポール独特のプラナカン料理と、毎日違う地区に行って各エスニック料理を食べてきました。一番の充実は、やはり人口も多いチャイナタウンの中国料理のようです。早朝からオープンしているお粥の店や屋台がたくさんあって、飛び交う言葉は中国語。中心街に高層ビルが建ち並び、ビジネス大国のスマートなイメージのあるシンガポールですが、食の面ではエスニックぶりを深く楽しめます。

ビエンナーレは11/12までと閉幕が近いのですが、それまでにシンガポールに行く際は、ぜひアート鑑賞をおすすめです。時間のない場合は旧市庁舎(City hall)会場だけでも作品が多くて見ごたえがあります。
by mayumiish | 2006-11-06 15:26 | MEDIA | Comments(4)

Divercity is Value

アジアは、単に「アジア」と一言でくくれない多様性を抱えている地域です。人々が信仰する宗教だけでも仏教、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教など多くがあり、民族の数も数えきれないほど多彩です。

10月初旬にシンガポールに取材に行きました。まさに10月のシンガポールは多民族文化の国家であることを示す特別な月のよう。チャイナタウンでは「中秋」の満月を祝うランタンのお祭り、リトルインディアでは「ディヴァリ」と呼ばれる光の祭り、アラブ地区では、ラマダン開けの「ハリラヤ」のお祭りに備えて、各地区の大通りにそれはカラフルな電飾やデコレーションがしてあるのでした。

そんな中、シンガポールが国を挙げての初の国際的現代アート展、シンガポール・ビエンナーレ2006が11月12日まで開催中です。世界各地からのアーティストの作品をシンガポールの中心部、全19ヶ所の会場に点在させて展示しているのですが、アジアのアーティストを特に多く招いているのがこのビエンナーレの特徴です。日本からも草間彌生(オーチャード・ロードの並木をカラフルな水玉にして目立ってました)、杉本博司など有名アーティストが出品しています。

さまざまな作品の中、小さいながら印象深いものがありました。場所は旧市庁舎(City Hall)会場。ガラスケースに入った、ピカピカの金塊(メッキ)の表面に、

「The Diversity is Value」(多様性は価値)

との文字が刻まれている作品です。
作者はHossein Golbaというアーティスト。1956年生まれのイラン人です。

アジアの文化の豊かさは多様性にある、と見る作者が、人間の社会で「多様性」が大きな価値を持てば、他者への理解や、忍耐、許容などがもっと重要になるというメッセージを込めているのだそう。また、金塊をシンボリックなモチーフにしたのは、金にはユニバーサルな(国境を越えた)価値があるからということだそうです。

また、この金塊もどき作品は、ちょうどビエンナーレの開始頃にシンガポールで開かれたIMFの定期会合にもリンクさせているそうです。お金や商業主義への崇拝、また、お金自体は良いも悪いもないが、それを使う人によって意味が変わってくるという趣旨も含ませているとのこと。

ビエンナーレの公式ガイドブックによると、作者のGolbaさんは20歳の頃にイタリアに移って西洋のアートに触れて学んでいる間に、自国イランやアジアの文化の背景について考えるようになったそうです。現在はアジアのアートをリンクさせる活動もしているらしい。

「Diversity is Value」。私も共感する言葉ですが、作品としてメッセージする必要があるほど、逆に今の世界は多様性を認める社会ではないことを表わしてもいるようですね。シンガポール・ビエンナーレには社会的メッセージ性の強い作品も目立ったのですが、この作品の作家がイスラム国家のイラン出身というのも興味深かったのでした。

取材してきたシンガポール・ビエンナーレの記事が来週出る予定です。ただ、Golbaさんのこの作品は紹介していないのですが。記事が出たらまたお知らせしますね。
by mayumiish | 2006-11-01 00:33 | アジア | Comments(2)


写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.


by mayumiish

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