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『第2回 カタコトの会展 型彫り、型染め、カタヤブリ!』

ごぶさたしています。
ブログにログインしたのがとても久しぶりということに気がつきました。
時々見に来ていただいている方がいたら、すみません。
今年の後半こそはマメに・・・!

今日はイベントのお知らせです。

『第2回 カタコトの会展 型彫り、型染め、カタヤブリ!』がスタートしました。

6/4(月)〜6/10(日)
会場は盛況だった昨年と同じく、江戸からかみ東京松屋 4F(銀座線 稲荷町駅)。

カタコトの会とは、伊勢型紙を彫る現役の職人さんたち、型紙をそれぞれの技法で染める職人さんたち、デザイナーさん、こだわりの手織物を作り出す職人さんたちが伊勢型紙の世界を知ってもらって、広めようという趣旨で作られた会です。私は写真撮影&応援の協力メンバーとして参加しています。6/4の読売新聞朝刊と、5/30の朝日新聞朝刊・都内版にも会のお知らせが掲載されたので、お手元にあればご覧くださいね。

会場では毎日イベントがあり、体験できる楽しいワークショップや講演会などがありますよ。カタコトの会事務局から今年は何かやってくださいとのことで、私も今回、講演をすることになりました。

6/8(金) 15:00〜
カンボジア、ラオス、ミャンマーなど東南アジアの手織り物などについて、これまで撮影してきた写真をお見せしつつお話したいと思います。伊勢型紙や染めものについては、会場に行けば素晴らしい作品があり、職人さんたちもいることですし、どうしようかと考えましたが、伊勢型紙に関係ないテーマでもよいとのことなので、私が布作りなどの手仕事に興味を持ったきっかけとなる東南アジアの布についてお話しすることにしました。手仕事の布仕事つながりということで!

超絶で繊細な伊勢型紙をとりまく世界へ、お時間があればぜひお越しください。

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# by mayumiish | 2018-06-04 16:36 | 日本 | Comments(0)

ノルウェーの船旅フッティールーテン

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(北極圏からやや南下して白夜に近い午前1時半頃、日の出を待つ。静寂。(c)Mayumi Ishii)

1月も早くも10日目になりましたね。
今年はブログをもっと更新しますよー(毎年書いているような・・汗)。

昨年、ブログをなまけている間、あちこちの取材旅に出かけていました。その一つ、夏にノルウェー北部のキルケネスから南部のベルゲンまで船で縦断した旅が記事になりました。

『CRUISE』誌2018年2月号。発売中です。
フッティルーテンのノルウェー 北極圏から南部へ 3つの季節の中を行く」
写真撮影と文章を担当しています。

フッティールーテンとは「沿岸急行船」という意味で、約150年の歴史を持つ船会社です。

船旅取材の仕事を時々しますが、個人的には小、中規模の船が好み。フッティールーテンは、中規模、船内インテリアなどのセンスの良さ、キャビンの快適さ、ダイナミックな大自然の風景、ノルウェー各地の寄港地、そして美味しい食べ物と、個人的にとても好みのクルーズでした。

特に食事が素晴らしい。
寄港地ごとにノルウェーの新鮮な食材を仕入れる「コースタルキッチン」がコンセプトで、ノルウェー自慢のサーモン、マス、オヒョウ、タラ、はたまたトナカイの肉、ノルウェーの野生のベリー、ローカルの美味しいチーズなどがふんだんにメニューに登場し、毎回の食事が大変に楽しみだったのでした。

乗客はドイツ、イギリス、フランス人など欧米人が多かったのですが、リピーターもいて、みな口をそろえて「フッティルーテンの食事は美味しい」と言っていました。

また、記事のタイトル通り、ノルウェー北極圏から南部への旅では、数日間のうちに冬、春、初夏の季節を体験したのがとても興味深かったです。

乗船するためにオスロから北部のキルケネスに飛んだ時は、グレーの雲が空低くたれこめ、湖が白く氷っていて雪もちらつく冬景色。それでも白夜のシーズンなので、夜になっても真っ暗にならず、夜の10時過ぎ頃になっても、ずっとグレーの空。夜中近くに、サンセットらしい美しい夕映えが一時空を彩り、その後、空はまたグレーのグラデーション。

しかし、船が南下するにつれて雪景色が消え、陸地の木々に緑の葉が増えてきてトロンハイムという町ではすっかりと初夏の陽気になっていたのでした。
白夜なのでオーロラは見えませんが、とにかくノルウェーの多彩な季節を一挙に経験できるのは、夏の旅ならではの魅力です。

数日間同じ船上で過ごすので、顔見知りができるのが船旅の特徴。仲良くなったフランス人家族の女性は、かつて数学の教師をしていて、定年退職後に、アフリカ東部のインド洋に浮かぶレユニオンというフランス領の小さな島で、教師を募集していることを見つけたそうです。採用されて、数年間レユニオンに暮らしていた話をしてくれました。
身長160センチの私よりもずっと小柄で華奢な女性で、白髪のおかっぱ。話からすると、年齢はきっと60歳代後半かな?「島にとても美しいビーチがあって、毎日泳いでいたの」と、心からなつかしそうに話す彼女の姿を思い出します。

クルーズ中、美しい景色に船が差し掛かった時などに、一緒に船のデッキに立って、「寒いー、でも美しいねー」と。1人旅での取材だったので、それまで知らなかった人と共感できるそんなひとときの時間が楽しいのでした。

ところで、ノルウェーは、世界のジェンダーギャップ(女性の地位の高さ)が2位(2017年)という国です。日本が114位で非常に低いことに比べると、はるかに女性が強いなあと、実際にさまざまな場所で感じました。

ノルウェーは人権や環境に意識が高い国でもあります。フッティールーテンにもそれが貫かれていて、女性の管理職の比率が高く、また、船で働くクルーのお給料について、国籍などによって高低をつけることがないそうです。そのせいか、クルーの人々がみな元気な印象でした。

船に長年勤めているスタッフによると、ノルウェーの企業は基本的に週休2日だけれど今後は週休3日にしようという動きもあるそう。「人生を楽しむためにする仕事だからね。その反対になるのは良くない」ときっぱり。

北海の油田がノルウェーに経済的な豊かをもたらすからの余裕なのか、ノルウェー人のライフスタイルをもっと知りたいと思った旅でもありました。

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(ヨーロッパ大陸の最北端近くノールカップの岬。(c)Mayumi Ishii)











# by mayumiish | 2018-01-10 00:28 | ヨーロッパ・アフリカ | Comments(0)

HAPPY NEW YEAR 2018


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明けましておめでとうございます。
どんな新年をお迎えですか?

昨年の後半はブログの更新をなまけてしまい、いつも見ていただいた方には大変すみませんでした。

1年経つのは早いなあと感じます。昨年は貴重な出会いや再会が多くて、かなり盛りだくさんでした。特に、秋に行った中国では、15年前にお会いした中国のやきもの作家さんに再会して、彼の成功ぶりに感動し、また、以前はその方に電話でしか連絡手段がなかったのに、今はWeChatという中国のアプリでSNS交流ができたりと、時代の大きな変化を感じ取りました。一方、日本はどうだろう、と考えさせられることも多かった1年です。

また、私は旅仕事が多いため、諸外国の政情など気になることも多く、特に、基本的には平和な仏教徒の多い大好きなミャンマーで、ロヒンギャ弾圧の問題が大きくなっていることが非常に残念です。自分の無力を感じながらも、できることをしつつ、やりたいことはより積極的にやっていこうと思っています。

昨年の初夏には、すばらしい技とお人柄で尊敬していた江戸小紋の匠の職人、藍田正雄さんがお亡くなりになりました。お会いできる時に会いに行かなかったことに後悔。それをきっかけに、会いたい人には会える時に会わなくてはと思い、中国のやきもの作家さんにも会いに行ったのでした。

今年のプライベートの密かな目標は、ほんの少し話せる中国語の上達と、夏から習い始めた篠笛の上達です。篠笛できれいな音色を出すには平常心が大切とのお師匠の言葉通りに、心を鎮めて奏でると良い音が出る楽器なので、精神にも良さそう。そのうちブログにも書きますね。

みなさまのますますのご活躍をお祈りいたします!

2018年 元旦
石井真弓

(写真はミャンマーのバガン遺跡 ®Mayumi Ishii)


# by mayumiish | 2018-01-01 23:30 | PHOTOGRAPHY | Comments(0)

カンボジアの絹織物をなりわいとした森本喜久男さん

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今晩ツイッターを見ていたら、ショックなニュースがタイムラインに流れてきました。

カンボジアで長い年月、絹織物作りにたずさわり、「クメール伝統織物研究所」(IKTT)を主催していた森本喜久男さんが、7月3日にお亡くなりになったそうです。IKTTのフェイスブックページを見たら、悲しいことに、たしかにそのように書かれてありました・・・。

森本さんには10年以上前、雑誌の取材で一度だけお会いしたことがあり、その時は大変にお元気で、気さくな方という印象がありました。カンボジアのシェムリアップで高床式民家に住み、そこに絹織物の大きな工房を持っていました。村から機織り職人の女性たちを集めて、カンボジア産の黄金色のクメール生糸を育てながら、伝統的なやり方で手織りの絹織物を作る活動を行っていらっしゃいました。工房の糸車に巻き付けられたクメール生糸の鮮やかな黄色を今でも覚えています。

森本さんはもともと京都で友禅のお仕事をしていたそうで、内戦後にかなり廃れてしまったカンボジア伝統の織物の状況について現地で調査をしたことが、カンボジアの絹織物との出会いだったようです。森本さんが、「当時、ユネスコのためにレポートを作ったんですよ」と、ご自分で作ったA4サイズの冊子を私にくれました。そこにはカンボジア各地の織物の村々、作られている織物の種類などが詳しく書かれていて、今でも大事にとってあります。

その時にお会いして以来、ずっとごぶさたしていましたが、ガンで闘病中というニュースをインターネット情報で知りました。しばらく前、日本のテレビ番組でご活動が取りあげられていたようですね。

私はアジアの織物では、上品な光沢が美しいカンボジアの絹織物が一番好きで、伝統的なイカット(絣)の精緻さはずっと見ていても飽きないほどです。そんなカンボジアの手仕事は、ポルポト時代に一度消え、見事に復興したという歴史があるだけに、森本さんのお仕事はなおさら貴重だったと思います。

今年の1月、取材仕事で久しぶりにカンボジアに行ったのですが、プノンペンだけに行き、シェムリアップに足を運びませんでした。次回行く時にはIKTTにも訪問したいと思っていたので、森本さんの訃報は大変に残念です。残されたスタッフや職人さんたちの悲しみははかりしれません・・。心からご冥福をお祈りいたします。



# by mayumiish | 2017-07-06 02:22 | アジア | Comments(0)

ファインダーの中が大切


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ホームページ(http://mayumiishii.com)を久しぶりにリニューアルしたら、自分の写真をあたらめてたくさん見る時間が増え、いろいろな思い出が心をよぎりました。

ホームページに載せた上の写真も思い出深いショット。アフリカ大陸の最南端、南アフリカの喜望峰です。この日は、ケープタウンからここに車で到着するまでの途中からずっと雨が降っていて、空に低くたちこめた雲のように心もグレー色だったのですが、喜望峰の海岸が見えた途端、空が晴れ始め、それは大きな虹がかかったのです。夕暮れ前の黄金色の光も射してきて。「あの虹が消える前に!」と車から飛び下り、海岸にダッシュして撮影したことを思い出します。

撮ることだけに集中した時間約15分ほど。時間が少しでもずれていたらきっと虹も光も見えませんでした。こういう時に、写真は「一期一会」を体感させてくれます。後で余裕が出てから、まさに喜望峰の名前にふさわしいなあと思いました。

先日、私がインスタグラムでフォローしているアメリカ人の秘境系写真家が、こんなことを書いていました。「PCのプログラムや編集アプリでいくらでもイメージを変えることができる今、逆にカメラの中で全てクリエイトされた写真のアートを見ることは快く、タフな撮影環境の中でもそれを追求する人の努力に、自分は価値や意義を感じる」。うん、そうだなと共感しました。

写真を撮る際、四角いファインダーの中を見つめてフレームに入れる要素を見極める時こそ、自分の直感と経験を生かす瞬間であり、苦労であり、何より写真を撮る楽しさを感じます。デジタルになる前、ポジフィルムでずっと撮ってきたせいかもしれません。だからか、写真を見る時でも、フォトショップで加工しすぎた写真にはあまりときめきません。

もちろん写真表現は人それぞれですが、息を止めてカメラのファインダーをのぞいているような集中心、心の感動が伝わってくるような写真に魅かれます。



# by mayumiish | 2017-06-29 01:52 | PHOTOGRAPHY | Comments(0)


写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.


by mayumiish

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