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『江戸文様こよみ』

装丁家であり、和更紗、型紙収集家の熊谷博人氏より、最新著書を送っていただきました。

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『江戸文様こよみ』(朝日新聞出版)。

帯の部分に文様歳時記と書かれている通り、江戸時代の四季折々の風習や暮らしを通して
当時生まれたさまざまな文様の種類、意味、魅力などをひも解いた本です。

パラパラと見ても、江戸時代のデザインのおびただしい種類と数!
当時の流行、暮らしぶり、ものなども民俗的な角度から紹介され、いろいろな情報が
ギュッと詰まっています。

「気が向いた頁から読んで下さい。この時期(=梅雨)、傘の頁など面白いですよ」
と熊谷さんからのお言葉。
傘が日本に入って来た由来、庶民に広まった経緯、傘で使われた和紙がリユースされて
いたこと、古傘を集めてリサイクルする商売、傘をモチーフにした文様の数々などなど、
へ〜、と思うことがいっぱいです。

江戸時代の文様を見ていると、「留守文様」などのひねりが効いたもの、粋なもの、
ユーモアたっぷりのものなどさまざまで、当時の人々の豊かな感性や美意識が
とても身近に感じられる思いです。
そうした模様を小紋や型染めなどに染め、着物や小物にして身につけていた江戸時代の
人々はなんとおしゃれなのでしょう。

先日、来日していた台湾人の知り合いにこの本を見せたところ、台湾の風習と似ている
部分があると、とても興味深そうに見ていました。
例えば菖蒲は、日本ではお風呂に入れたりしますが、台湾では菖蒲をつけた水で
顔を洗ったり、邪気を払うために玄関のドアにとりつけるとのこと。
日本の文化は中国から伝来したものが多いので、共通点や、日本独自に発展したものなど
比較しながら話が盛り上がって面白かったです。

本の後ろに索引があるので、文様の名前を照らし合わせるのにも便利。
和のデザインが好きな方にはおすすめの1冊です。
あちこちに描かれているイラストも、熊谷さんご自身の手によるものです!


by mayumiish | 2015-07-07 20:15 | 日本 | Comments(0)

半世紀ぶりにキューバが動く

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ブログをまただいぶご無沙汰してしまいました。
この数ヶ月、日本や世界でいろいろなできごとがありましたね。

そんな中、先日、とても興味深いニュースがありました。
キューバとアメリカが54年ぶりに国交正常化!
首都ハバナにはさっそくアメリカ大使館が再開するそうです。
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10年以上前ですが、取材でキューバを訪れた時、
ハバナの旧市街は、まるで50年前にタイムスリップしたかのような街でした。
古い大きなアメリカ車が乗り合いタクシーとしてたくさん行き交っていた
ことが印象的。サルサの音楽が町中にあふれていました。
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キューバはアメリカとは国交がなかったものの、カナダやヨーロッパの人々は
普通にキューバへ旅行していたので、観光客のための良質なホテルや、サルサバー、
レストランなどは当時も充実していました。

ただ、ほかの国ではたいてい見かけるマクドナルドなどアメリカブランドの店は
皆無で、それが新鮮だったことを覚えています。
でも、ドルショップにはシャンプーなど、アメリカブランドの生活用品が
あふれていました。
アメリカに親戚などがいる人々はドルを持っていて、買い物ができるのです。
対照的に街角にある配給所の棚はほとんど空。
共産主義の影と国民生活の格差を感じました。

キューバとアメリカが国交を回復したら、アメリカの外食産業やビジネス、
また、昔はおしのびで訪問するしかなかったアメリカ人観光客が、
どっとキューバに流れ込むことでしょう。
ハバナの有名なバーに行った時、壁にたくさんのサインが書かれていて、
レオナルド・ディカプリオのサインも見つけました。
本人筆だったのかどうか不明ですが、今後は多くのアメリカ人が
訪れることは間違いなし。

過去50年間止まっていたようなキューバの光景はどんどん消えて、
猛スピードで変わりそうな気がします。
街で会った素朴な人々、特に子供たちは急激な変化をどのように迎えるのか
行方が気になります。
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ハバナではブエナ・ビスタ・ソーシャルクラブのアルバムを録音した
スタジオも訪問しました。
街の通りの中にあったスタジオは、木の床がギシギシするような、
とても古めかしい感じでしたが、
それがああいう味わい深い音楽を生み出したんだな、となんだか
感動した記憶があります。
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ハバナの北部にある海岸に座って、アメリカ方面をずっと見つめていた男性。
何を思っていたのかな。そして、今はどんな気持ちでいるのかな。
訪問した国に大きな変化があると、いつも写真に収めた人々に思いを馳せます。
キューバが永遠に変わってしまう前に、また行きたいな・・・。






by mayumiish | 2015-07-04 01:58 | アメリカ・オセアニア | Comments(0)


写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.


by mayumiish

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