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5月10日は世界フェアトレードデーです。

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知っていますか?毎年5月の第2土曜日は「世界フェアトレードデー」です。
今年は5月10日!

日本でもフェアトレードのファッションブランド、ピープルツリーを始め、お店などさまざまにイベントが行われているようです。世界に広まっているフェアトレードは、日本でもゆっくりではありますが、認知度が高まって来ましたね。イギリスなど欧米ではフェアトレードタウンも数多く生まれ、フェアトレード大学もあります。日本では2011年に熊本市がフェアトレードタウンの日本第1号に認定され、現在、名古屋市が2番目のフェアトレードタウンを目指しているそうです。

数年前になりますが、世界初の「フェアトレードタウン」を名乗るイギリスの小さな町ガースタンに取材に行ったことがあります。フェアトレードタウンという概念やその規定を作り、町での登録に奮闘した創始者ブルース・クラウザーさんや支援に積極的な人々にお会いしたのですが、話を聞くと、その熱意や行動力が素晴らしく、フェアトレードに対してこんな情熱を持った人々が日本にもいればいいのになあ!と当時思った記憶が。
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フェアトレードタウンの立役者ブルース・クラウザーさん。「世界初ファトレードタウン」の道路標識が通りに立っていました。

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ガースタンのスーパーマーケットのマネージャーさん。後ろはフェアトレード商品。ファトレードが浸透するように、お店を挙げてイベントなどいろいろ行ったそうです。
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スーパーマーケットで普通に売られていたフェアトレードワイン。
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カフェではフェアトレードのコーヒーなどがメニューに。「フェアトレードコーヒーあるわよ」と元気な方でした。店の入り口にフェアトレードのステッカーが。

写真を見ると、気がつきますか?日本ではファトレードというと20〜30代の若い世代が中心に活動を行っている印象ですが、ガースタンでは上記のような年代の方々がアクティブでした。日本でも幅広い年齢層がフェアトレード活動を意識すると、普及がもっと進むのかもしれませんね。

日本でフェアトレードタウンに名乗りをあげた熊本市には行ったことがないのですが、やはり同じように志を強く持った人たちが活動しているのでしょうね。いつか行って自分の目で町の様子を見てみたいです。

昨年、バングラデシュで、縫製工場のビルが崩壊して多くの従業員が亡くなるという事故がありました。その前には火災も。また、カンボジアでは、過酷で賃金が低すぎる労働条件で働かされている縫製工場の従業員がしょっちゅうデモを起こしています。それらの工場で作られているものの多くは、いわゆるファーストファッションと呼ばれるブランドの衣服です。また、数ヶ月ごとにモデルチェンジする衣服。売れ残った衣服はどうなるのでしょう?フェアトレードは大量の廃棄物の問題も提議しています。

以前、バングラデシュでフェアトレードの布製品を作っている村の工房にも訪問したのですが、そこでは女性たちが本当に生き生きと働いていました。シングルマザーでたくましく子供を育てながら働いている人も。そこにはすぐ隣に託児所や小学校があり、労働環境にも配慮されていたのです。以前は首都ダッカの縫製工場で働いていたものの、身体を壊して故郷に戻り、こちらで働き始めたという人もいました。女性たちの輝く瞳を見て以来、私もなるべくフェアトレードの製品を利用しています。

ちょっと探してみると、日本にもフェアトレード製品の種類が増えつつあります。衣服、アクセサリー、雑貨、オーガニックコットン、チョコレート、ワイン、フルーツ、コーヒー、お茶・・。フェアトレードの製品はたいてい、生産地のことがわかるトレーサビリティーがしっかりしています。5月はフェアトレード月間でもあるので、身近に買えるフェアトレード製品を見つけてみてはいかがですか?

世界フェアトレードデーについて

フェアトレードタウンについてはこちら
http://www.fairtradetowns.org
by mayumiish | 2014-05-10 16:29 | フェアトレード | Comments(0)

「101年目のロバート・キャパ」展へ

沖縄は梅雨入りしたそうで、いよいよ初夏の季節ですね。

しばらく前になりますが、東京都写真美術館で開催中の「101年目のロバート・キャパ」展に行ってきました。1913年生まれのロバート・キャパがまだ生きていたら、今年101歳ということです。

写真家集団「マグナム」を1947年に設立したメンバーとしても知られるキャパですが、有名な作品のほかにも、これまで見た事がない写真が多数展示されていて見応えがありました。

キャパの最初の発表写真といわれるのは、旧ソ連のトロツキーの演説を撮影したもの。その写真と、それを撮ったコダックフィルムのネガのコンタクト写真も展示されていて非常に興味深かったです。最初のほうのカットでは演説台を遠めに撮っていますが、キャパが「もう少し寄って撮ろうかな」と思ったのか、途中から演説台を構図の真ん中に大きく据えて撮り始めるのが見てとれます。そして、選んで発表したのは、フィルムロールの最後から4枚目。演説の佳境に入ったトロツキーが両手を上げた感情的な雰囲気のカットをセレクトしたんだな、とわかって興味深いです。

近年になって、やらせ写真なのではなどの諸説が出た、キャパの代表作(?)の一つ「崩れ落ちる兵士」の写真もあり、音声ガイドでは、この写真についてキャパがラジオのインタビューに答えた当時の肉声のコメントが聞けます。興味のある方は、会場で音声ガイドをぜひ借りて、ハンガリー生まれでちょっとなまりのあるキャパの英語を聞いてみてください。個人的にはほかの作品たちのほうがもっとずっと良いと思うのですけれども。

キャパは戦争報道写真家の先駆けといわれ、5つの戦争を撮影しましたが、共通して、国家側に立つプロパガンダ的視点ではなく、戦争に参加させられ、また巻き込まれた普通の人々を対等な視線で撮影しているように感じます。ベトナムではお墓の前で嘆くベトナム人の姿を。また、過酷な環境の中で活動する、疲弊した兵士達のリアリティーを。戦争直後の街の人々の空気感を。広い会場でそれらたくさんの写真を見ていたら、キャパが亡くなって60年経つ現在になっても戦いを繰り返している人間の変化のなさになんだか暗澹としてしまいました。

内覧会の時に撮ったスナップです。
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通常の写真展では見られない、興味深いもの発見。プリントの裏側にキャプションが直接貼られた作品が展示されていました。「クレジットをロバート・キャパと入れてください」と記されたハンコも押されていますね。

キャパは1954年、ベトナムに撮影に行った先で地雷を踏んで亡くなってしまったのですが、ベトナムに行く途中、日本に立ち寄っていました。その時に東京で撮ったメーデーの様子や大阪などの写真も展示されています。このカメラはキャパが最後に使ったものとのこと。ニコンS。革のケースが使い込まれていないなと思って会場で確認したところ、キャパが日本に来日した時に得た新品カメラだったのだそうです。ポジフィルムに写っているのは、彼がベトナムで撮った写真です。
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実はロバート・キャパは、私が写真に興味を持つきっかけとなった写真家の一人でもあります。写真集などで見て、自分にも撮れそう、撮りたい、という根拠のない自信(?)を感じ(笑)、どうせならアメリカで写真を勉強したいとも考えたのでした。

会場はいくつかのセクションに分かれていますが、戦後に撮影したピカソやイングリッド・バーグマン、マティスなどのアーティストのポートレートも見応え充分。モノクロのドキュメンタリー写真の源流を見る上でも、貴重な展覧会だと思います。

5月11日が最終日ですので、この週末にぜひ!

101年目のロバート・キャパ 公式サイト/東京都写真美術館
by mayumiish | 2014-05-09 01:05 | アート | Comments(0)


写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.


by mayumiish

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