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道具の大切さ

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ものづくりの取材などをしていると、必然的にさまざまな道具を目にする機会も多くなります。手仕事の道具の1つ1つは、やはり手仕事で作られていることが多く、へ〜っと感心したり、道具に興味が行く事もあります。

染め物の職人さんとお話をしていたら、仕事の道具を作る人が減っていることに危機感を感じているとのことでした。ほかのものづくりの現場でも聞いたことがあり、日本の手仕事は、道具を作る人の存在に大きく左右される状況なんだなとつくづく思わされました。

アジアの国でも、手仕事を訪ねる旅は楽しい旅です。村がまるごと手織りの村だったり、銀細工の村、漆の村などがあって、伝統が息づいています。特に心魅かれるのは銀細工ならカンボジア、漆はミャンマー、織り物はカンボジアとラオス。そんな時に思うことは、市場経済が発展していくに従い、手仕事の伝統がすたれて行きませんように、ということです。店で目にするクラフトの品質が、なんとなく雑な感じになった?大量生産化?と思う時ほど寂しい時はありません。

また、カンボジアではポルポト政権の時代に文化芸術活動を禁止、アーティストや職人などが虐殺されてしまい、クラフト作りの伝統が一度途絶えた時期があり、数少なく生き残った人々は現在高齢。復興活動で次世代に技術が伝えられてはいますが、これからどうなるでしょう。

そういえばアジアの骨董店などでも、道具のアンティークを目にします。例えば機織りの機械に使う木製の滑車だったり、糸を紡ぐ糸車だったり、何かを切るためのハサミだったり。何気なく見ていましたが、あらためて思えば、道具を使わなくなっているということにつながるんですね。

アジアでは今も手仕事で作られているものが多いですが、いつかは道具を作る人がいなくなって大変、という時代が来るのかな?今月訪問してきたミャンマーのことをつい思い出しました。
by mayumiish | 2013-03-31 18:40 | アジア

自宅でポートレート

先日自宅で、ある方のポートレートを撮影しました。

以前一度撮影した時の写真を気に入っていただき、
ご本人の良い雰囲気が出ていると周囲の人々にも好評だったとか。
今度は違う用途の写真をぜひと依頼されて、再び自宅に来ていただいて撮影しました。

ポートレート写真を撮るのは、いつも心楽しい作業です。
単に撮影するだけでなく、せっかくならばその人が持つ雰囲気や
魅力をなるべく最大限に写し撮りたいので、
撮影したご本人から写真を気に入ったと感想を言われるのは
大変にうれしいことです。

ふだん自宅で撮影することはほとんどないのですが、
なぜか、ここで撮る写真を気に入っていただく方が多い気がします。
背景に適した大きな白い壁と、よど良く入る自然光、
そしてリラックスした雰囲気が、物理的、精神的に、効果的に融合するのかも?
意外とポートレート撮影に適している空間なのかもしれません。
定期的にセッションしようかな?とも思ったのでした。
by mayumiish | 2013-03-31 01:02 | Photography

今日の一枚:ヤンゴンの朝

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ヤンゴンの朝。
気温がまだ涼しくて、一番好きな時間でした。

雑誌の記事のためにミャンマーの旅についての原稿を書いているところです。
あれこれ思い出すのが楽しい作業。
by mayumiish | 2013-03-28 19:22 | アジア

太陽の東 月の西

今日は満月ですね。
満開の夜桜と一緒に見たらきっととても美しいことでしょうが、
今夜の東京はとても寒いです。

その前の満月の夜はミャンマーにいて、バガンの仏教遺跡の上に輝く月を
撮影していたことを思い出しました。

ところで、シンクロニシティー(意味のある偶然の一致)を経験したことがありますか?
私はしばらく前に、これってシンクロニシティー?と思う出来事を体験しました。
友人に話したところ、文章にしてみたら?と言われたので書いてみます。

先月、一冊の本を買いました。タイトルは「太陽の東 月の西」。
北欧ノルウェーの民話集です。きっかけは、
カイ・ニールセンという画家が本のために描いた挿絵(オリジナルは1914年出版)に
魅かれて興味を持ったからです。
ただ、この本は古い本で、日本語版も値段が高かったので、
まずは物語を読んでみようと思い、岩波書店から出ている文庫版を買いました。

アマゾンで注文して、本が自宅に届いた日の午後、
用事があって新宿のヨドバシカメラに行きました。
そして、たまたま店の片隅でBOSEのヘッドフォンが売られているのが目に留まり、
試聴できるヘッドフォンを聴いてみました。
すると女性ジャズシンガーのダイアナ・クラールが歌う曲が聞こえ、
なんと「East of the sun, and west of the moon〜♪」
というフレーズを歌っていたのです。ビックリ。
そして曲のタイトルは「East of the sun(And west of the moon)」
まさに「太陽の東、月の西」です。なんという偶然。
ただの偶然?それとも何か意味があるのだろうか、と考えてしまい、
心に残る不思議な出来事でした。

ちなみに民話「太陽の東 月の西」を読んでみたら、
魔女によってシロクマに変身させられてしまった王子様に会うために、
村の娘が、太陽の東、月の西にあると教えられた宮殿を求めて
旅をするというおとぎ話でした。

その後、ミャンマーに撮影の旅に出かけて、
ヤンゴンから遺跡の町バガンまで列車で行く事にしました。
観光客は通常、飛行機で行く人が多くて、列車で行く人はほとんどいないのですが、
今回はあえて乗ってみたのです。
夕方前にヤンゴン駅を出発して、翌日の午前中にバガン駅に着く夜行の旅。

その時のことは先月のブログにも書きましたが
列車に乗ってしばらくすると夕暮れになり、
大きな太陽が西の地平線に沈み始めるのが見えました。
南から北へと走る列車なので、左側の車窓が西です。
その後、右側(=東)の窓から空を見ると、
ほぼ満月の丸い大きな月が上って来て、とても美しい光景でした。

その時、ふと気がついたのです。
私が乗っているバガン行きの列車は、まさに今、
「太陽の東、月の西」に位置しているような?絶対にそうだな、と。
すると、本や音楽の件は、もしや、私がこの列車に乗ることの予兆だった?
それともほかに意味があるのかな?いや、単なる偶然の重なり?

一連の出来事がなんだかとても不思議で、
その列車に乗っていることがたいへんに感慨深い気がしたのでした。

シンクロニシティーについて研究していた心理学者カール・ユングなら
この出来事をどう解釈してくれるでしょうか?
とても知りたいです。

このような体験をした方がいたらぜひお知らせくださいね。
by mayumiish | 2013-03-27 01:35 | アジア

ヤンゴンの電線

東京の住宅地などは電線が多すぎて電信柱がゴチャゴチャしているなあと、
いつも思っていました。東京の電線 ↓

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でも、ミャンマーのヤンゴンでこんな光景を見た後 ↓

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東京の電線はなんて秩序があるのだろうと思ったのでした(笑)。
そして、これで電気や電話がつながっているヤンゴンの電線に感動。

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これもヤンゴン。
ちなみに、壁には「触ると感電します」←「やってみればわかります」
と書かれているそうです!
by mayumiish | 2013-03-21 00:35 | アジア

歌声が美しかったので

ヤンゴンに、シュエダゴンパゴダという大きな仏塔があります。
その雰囲気がいつも好きで、ミャンマーの滞在中に何度か行きました。
ある日、若い尼さんたちの一団がお経を斉唱していて、
その歌声があまりにも美しかったのでiphoneでビデオに撮ったり音声を録音しました。

その歌声をブログになんとかアップできればいいなと考えていたのですが、
MacについているiMovieを使って、ビデオを作ってみました。
iMovieを使うのはほぼ初めてでしたが、やってみたらなんとかできました。
直感的に使えるMacはやっぱりすぐれものだなあとあらためて感心。

昨年と今回のミャンマーの旅で撮影した写真を音声に合わせてみました。
初心者レベルの動画ですが(汗)、尼さんたちの歌声をぜひお聴き下さいね。


by mayumiish | 2013-03-20 02:15 | アジア

ミャンマーで、多様性をしみじみと

東京で桜が開花し、いよいよ本格的な春へと加速度が増してきました。
今日は春の嵐のような強い南風がうなっています。
そろそろお花見シーズンが到来。
桜の咲き具合のニュースを横目で気にしつつ、家で原稿書きの仕事をしています。
そして、たまにミャンマーに逆ホームシック。

旅をする時、たいていその土地の料理を積極的に食べます。
ミャンマーでは毎日ミャンマー料理を食べていました。
日本とミャンマーの料理の大きな違いは、使う油の量。
向こうではピーナツオイルが主要ですが、油をふんだんに使う料理が多く、
ずっと食べ続けているとだんだん胃が重くなってきます。
ただ、私は麺料理が好きなので、シャン・ヌードルや、朝の定番モヒンガー、
アラカン州の麺などなど、気になる麺料理を多く食べて、
なるべく胃に油の負担がかからないように努めていました。

どうしてミャンマー料理はあんなに多く油を使うのだろう?
とずっと思っていたところ、ミャンマー人の通訳ガイドさんが教えてくれました。
ミャンマーでは油が貴重だった時代があり、その頃の概念から、
油をたくさん使う=豊かさを表すのだそうです。
お客さんを招く時など、料理の皿に油が数センチとか、
これでもかというほど油を使い、逆に油が少ないとケチっていると
思われるのだとか。驚き!
日本では健康のために油をそんなに使わないほうが良いという風潮があるので、
価値観が反対ですね。
どこかのお寺の壁画に、たらいの水を身体に浴びている風の絵があったのですが、
それは水ではなくて油を浴びているそうで、
やはり豊かさを表しているとのことでした。
まさに所変われば、という感じで、文化の多様性がしみじみ興味深いです。

また、ほかに、現地で気がついた日本との違いは「リサイクル」の概念。
日本では、まだ使えるのに捨てるのはもったいないということで、
リサイクルショップやフリーマーケットを利用する人が多く、
最近では衣類の無料交換会「エクスチェンジ」なども流行っていますが、
ミャンマーでは、他人のリサイクルの衣服を身につけたくない、
また、自分がいらなくなったものを人にあげるのは失礼という風潮があるそうです。
ミャンマーでは小乗仏教徒が多く、物をあげる行為は功徳につながっていることに
関係しているのでしょうか?興味深いです。
ただ、町には日本の中古車がたくさん走っていて、リサイクル利用度100%
という感じではありました。
それにしても、ミャンマーと比較してあらためて日本を見ると、
物が余っている国だなとつくづく感じさせられます。
今後、経済的に大きく動きそうなミャンマーが消費社会に入ったら、
何か変化が起きるのでしょうか。

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早朝の撮影が終わった後に、朝ご飯としてよく食べていた麺料理モヒンガー。スープのベースは魚のだし。バナナの木の茎や豆の天ぷらなども入っています。
by mayumiish | 2013-03-18 19:30 | アジア

情熱と熱意と

先日、日本写真家協会(JPS)で私が所属している国際交流委員会の公開セミナーがありました。

日本在住のオーストラリア人写真家アダム・プリティさんを講師に招き、テーマは「進化するスポーツ・フォトグラフィー」です。プリティさんは、オリンピック競技5大会を撮影のほか、SportsIllustrated、Life、タイム、ハーパーズバザール、マリ· クレールなどの雑誌等で活躍しているスポーツ写真家です。記録としてのスポーツ写真にとどまらず、アート性の高いスタイルの美しい写真で個性を放っています。直球な感じでとてもフランクに話をする方で、セミナー後の質疑応答ではいつもよりも多く質問が出ていました。

プリティさんの話で心に残ったキーワードがいくつか。彼が大切にしていることとして、撮影をする前の現地の下調べ、特に背景(同感!これ大事!)、撮影場所でほかの写真家が何をしているかを気にしないこと、オリジナリティー、どうしてこの写真を撮りたいのか相手にわかってもらうためのコミュニケーション、安全なことからはみ出てみる実験精神、そして、とにかくいい写真を撮ろうと思う情熱と熱意。絶対に満足しきらないこと。会場で話を聞きながら、うんうん、と心の中でうなずいていました。共感というか、大切なことを再確認というか。

セミナーが終わった後、会場にいたある知り合いの方から「彼の話は当たり前のことを言ってるのではないかと、写真家として思いませんでしたか?」と聞かれました。たしかに当たり前かもしれません。でも長く写真を撮っていると、慣れで一定のレベルの写真が撮れるようになるため、労力を惜しむことだってできるので、情熱や熱意を失わずにずっとキープし続けられることこそ大切なのかも、と思いました。たぶん、会場にいた私以外の写真家の方々も同感なのではないかな。情熱と熱意。写真に限ったことではないかもしれませんね。大切なことを思い出させてくれたアダム・プリティさんに感謝です。
by mayumiish | 2013-03-17 02:25 | Photography

ミャマーから帰国しました

ミャンマーから日本に帰ってきました。

現地でもっとブログを書きたかったのですが、ネット回線が遅いことが多くてあまり更新できませんでした。ヤンゴンではネット状態が快適だったのですが、毎朝、日の出前から撮影に出かけて、夜は疲れて夕食後にすぐ眠ってしまったので、なかなか書けませんでした。

でもiphoneで撮ったスナップ写真を写真サイトのインスタグラムにちょこちょこアップしていたので、こちらで少しご覧になれます。現地からご紹介していれば良かったなと反省。
インスタグラムの私の写真ページ

仕事で撮影した大量の写真をこれから整理です。今の時期は乾期で天気が安定していたせいもあり、毎日撮影によく集中できました。今回はミャンマー国内で飛行機を使わず、ヤンゴン、バガン、マンダレー、インレー湖、新首都ネピドーを陸路と水上交通で移動したのですが、あちこちでミャンマーの奥深さの一端に触れることができ、とても楽しい旅でした。また、現地でさまざまな出会いもあって、みなさんに本当にお世話になりました。

今回、特に印象に残ったのは、ミャンマーの人の小乗仏教徒としての生き方。熱帯のゆるい夜風に吹かれて冷たいミャンマービールを飲みながら深い仏教話をしたり、日本ではあまり見ない慈悲的な行いを目にしたり、朝の暗いうちからお寺で一心に祈る大勢の人を見たりする中で、人々の精神のあり方に関心を持ちました。一方で、児童労働が多かったり、経済の不平等を推進する力が暗躍したりと、極端さの共存が気になりました。

このところ経済面で注目されているミャンマーは、間違いなく変化の大波の中にいます。私がヤンゴンに滞在していた時、JETROが日本企業展をしていました。ヤンゴンの町はこの数年で大きく変わりそう。一方、波に乗り遅れてしまう人も多いはず。やっぱり行方を見守りたい国の一つです。ミャンマーの旅の様子できるだけまた書きますね。
by mayumiish | 2013-03-14 12:35 | アジア

ANA国際線機内誌「WINGSPAN 」3月号に

ANA国際線の機内誌「WINGSPAN」(英語・中国語版)3月号に、私が書いた記事(写真と文章)が掲載になりました。

九州の佐世保についての記事です。佐世保の伝統の陶磁器「三川内焼き」と「佐世保バーガー」を取り上げています。三川内焼きは、手描きの染め付けが繊細で個人的に大好きなやきものです。

今月ANAの国際線に搭乗されることがあればご覧下さいね。

まだミャンマーにいます。今晩久しぶりにヤンゴンに戻ります。
by mayumiish | 2013-03-06 12:39 | News

写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.


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