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VACATION/ハワイの記事が出ました

先月ハワイのオアフ島で取材撮影してきた記事が雑誌「VACATION」に掲載になりました。この雑誌は「SEVEN SEAS」などと同様の会員限定誌です。

「Taste of Hawaii」と題して、老舗や新しいレストランなどを通したハワイの食を16ページの特集で紹介しています。伝統の料理、新しいハワイアン・キュイジーヌ、移民の島を象徴するエスニック料理、今現地で人気が高いという和食、注目されつつあるオーガニック料理、そして地元の食材などを取り上げています。文章は、友人でもあるライターのトビイルツさんです。

ハワイの食材の一つとしてタロ芋があります。ハワイに到着日、時差ボケで少々眠いながらタロ畑を目ざし、鮮やかな色のジンジャートリーの花やエキゾチックな形の草木が生い茂る山道を歩いて、澄んだ水の流れる川を裸足で3つ渡った緑の山奥深い場所に、水耕栽培の畑がありました。昔はオアフ島のあちこちにタロ畑があったそうですが今は数少ないそうです。そしてそこでは、ハワイの伝統的エコライフを大切にしたいと考える、有志の若い人々が栽培活動を続けているのでした。

ハワイではタロを「ポイ」というペースト状の食べ物にしたり、豚肉と一緒に料理するそうで、記事でも紹介した「オノハワイアン」というローカルなレストランで、オーセンティックなハワイの美味しい伝統料理が食べられます。

そのようなローカルな店から、全米ベストレストランの上位にもランクインされる洗練された店、そしてチャイナタウンの店など、多彩なハワイの食を紹介しています。

取材の途中でハワイ島の地震や停電に遭遇したりと、個人的に思い出深い(?)記事となりました。
by mayumiish | 2006-11-29 10:31 | MEDIA | Comments(3)

まさにプラマイゼロ!?の加湿器

エアコンの乾燥が気になる季節になり、古くて使わなくなった加湿器をとうとう買い替えることにしました。

以前から「±0 プラマイゼロ社」のつやっとして丸い形の加湿器が気になっていたので何度か店に見に行って、とうとうそれを買ってきました今年出たモデルだという5色のセレクションから選んだのは、好きな中国陶磁の青磁に似たライトブルーです。

うれしい気分で箱から出して、タンクに水を入れさっそくスイッチを入れたら、ボコボコボコっという大きな沸騰音が。鍋料理を煮ているような音です。その上、ファンが回っているんでしょうか、近くに置くとPCのファンにも似た機械音が私にはけっこう耳障りです。慣れるまで時間がかかりそう。あるインテリアショップの店員は、「音はかなり静かですよ」と言ってましたが、作動させたことがあるんでしょうか。知っていたらあり得ない適当な発言だったと思います。

この加湿器、2005年のグッドデザイン金賞を受賞したとかで、たしかにデザインはとても美しく、心楽しくなる形です。通常の加湿器に比べて、使っていない時でもオブジェのようにインテリアに溶け込むので、じゃまになりません。グッドデザイン賞の審査員コメントによると、「ユニークな造形であり、加湿器である前にインテリアのオブジェとしての存在感がある。カラースキームも単なるバリエーションではなく、独特の色調を取り揃えてユニークである」。とのこと。「加湿器である前に」がくせものですね。用途はあくまで加湿器なのだから、加湿器としての高性能を追求した上でデザインにもこだわってほしかったです。

ネットでこの製品について検索してみたら、やはり私と似た感想を持っている人々もいました。先にしっかりチェックしてから買えば良かったかな。とにかく、使ってない時にアートなインテリアとして楽しめる利点(?)を考えると、まさにプラマイゼロの買い物だったかもしれません。
by mayumiish | 2006-11-24 17:34 | つれづれ | Comments(0)

眩く香港取材

先週末から、映画関係の仕事をしている友人のYさんと香港に行ってきました。雑誌の取材のために、ある香港映画スターの撮影です。ポートレート撮影のほかに、彼の主演映画が公開直前ということで記者会見、そして夜のプレミアの様子もと、目まぐるしいスケジュールで撮りました。

記者会見やプレミアでは香港現地の取材陣に交じって撮影することになり、向こうのプレスの人々は場所取りその他が過激なのでは、と初めての体験に少し不安だったのですが、会場に入ってみると、意外やみんなお行儀が良くて節度がありました。見ていると、カメラマン達が記者会見のスタッフに注文して、後ろの方に設置されていた写真のプレス席を最前列に変えてしまったりと、現場での対応が柔軟で興味深いのです。そこで私もサバイバル精神を発揮してとりあえず最前列の真ん中に陣取ることができました。隣に並ぶ香港人カメラマンたちは、私が日本から来たと知ると親切にアドバイスしてくれました。彼らいわく「ここは北京でも上海でもないから場所取りで心配しなくて大丈夫。メインランド(中国のこと)のプレスはすごいよー」とのこと。複数の人が言うことには、中国では秩序も席順もあったもんじゃなく、怒濤の場所取りが猛烈なのだそうです。少しほっとしつつも、香港の記者会見は開始が遅れるのがざらで、1時間遅れることもあるとか。この時は、約20分ぐらい遅れて始まった気がします。

香港での映画記者会見は、日本で目にするのと全く違っていて新鮮でした。まず、全体にとてもカジュアルです。ステージ上に大きなソファと座り心地の良さそうな椅子が置かれ、そこに映画の出演俳優たちや監督、そして男女2人の司会者までもが座って、たいへん和やかに進みます。記者会見というより、まずステージ上の彼らだけで、どんどんと話しが進んで、まるで座談会のような感じ。そして、次から次と、記者会見にしては不思議なものがステージに登場してきました。梅干しのような食べ物、湯気が立ち上る鍋料理、植木鉢に入った花やジョーロなど。それらを舞台で食べたり、花に水をやったりしています。これらの品は俳優たちがお互いにプレゼントし合ったものだそう。まるで一種のショーのようで、見ていてとっても面白いのです。俳優たちも気取ったところがまるでなく、和気あいあいとしているのが印象的でした。きっと香港ではカリスマチックだったり気取ったスタイルは受けないのでしょうか。

そして、夜は新作映画の上映に先駆けてのプレミアイベントです。香港の中心地にあるタイムズスクエアにステージが設置されて、黒ジャケットやドレスで着飾った俳優達が
優雅に登場。会場は、大勢集まった女性ファンたちの声援と近づいてきた雨雲で湿気のある熱気に包まれました。面白いのはファンたちがそれぞれにスターの名前の入った大きな電飾ボード(手作り?)やポスターを掲げるのですが、ボードなどをバリケードにして自分の顔を隠す習慣があるそうなのです。スターの追っかけははしたない、みたいな風潮があるのかもしれません。

一番多く目についた電飾ボードは「華」の文字。「華」「華」「華」って、一体何?と思ったら、今回私がポートレート撮影した映画スターのニックネームが「華仔」なのだそうです。香港映画ファンの人ならすぐにわかるでしょうか。ポートレート撮影は非常に限られた時間の中で大変に難しかったですが、なんとか撮ることができました。これに関連する記事は、1月に出版される雑誌に掲載の予定です。

いつものアジア取材とひと味違う旅でしたが、香港のエンターテインメント業界をちらりと垣間見ることができ、アジアのパワーを改めて感じて帰ってきました。
by mayumiish | 2006-11-22 15:17 | アジア | Comments(0)

災害への備え

テレビを見ていたら、津波警報が出ました。北海道全体から太平洋沿岸にかけて今日の21:00過ぎから津波が来るかもしれないとのことです。気象庁サイトを見たら、20:15頃に千島列島でM8.1の大地震があったようです。でも北海道からは遠かったのか、揺れは北海道で震度2程度だったもよう。

地震といえば、10月にハワイで地震に遭遇した話しをしたら、高校時代の同級生Iさんが緊急時に役立つグッズのサイトを教えてくれました。カテゴリー分けされていて、災害時に備える・停電に備える・避難食・レスキューなど、それぞれの用途に役立ちそうなアイテムが満載です。

Rescue Net (レスキューネット)

私の自宅には緊急用の避難グッズを備えていますが、今回のハワイ地震のこともあり、外出時の備えの必要性を感じました。ハワイの現地では夜の9時過ぎまで停電が続いて、通常は気にも留めないような、ホテルの部屋備え付けの懐中電灯の便利さを初めて感じました。また、水も止まってしまい、飲み水はあったのですがトイレを使えなかったのが不便でした。

実は、去年の夏にも外出先で地震の影響を受けました。福島行きの東北新幹線に乗っていたら、宮城県付近で大きな地震が起きて新幹線がストップ。線路の安全点検のために、なんと6時間もトンネルの中に立ち往生したのです。幸い車内は停電にならずエアコンも効いていたのですが、問題は水と食べ物。車内販売の水が早々に売り切れて、飲めるものはコーヒーだけ。お弁当も完売で、仕方なく「かもめの玉子」というお土産用お菓子(美味しかったけど)を買って食べた記憶があります。またトンネル内にストップしたため携帯電話が使えず、車内の公衆電話を使うために1000円のテレフォンカードをわざわざ買って30分以上順番を待って並んだのでした。その時は、水ボトルや最低限の食料もいつも携帯したほうが良いのかも、と思いました。

外出中に再び地震などに遭遇するかもしれず、とりあえず軽くて携帯しやすい懐中電灯を調達しようかと思っています。この「レスキューネット」にはいろいろなグッズが満載で、災害用以外にも「はさみ型シュレッダー」(これは便利そう)、「防犯カラーボール」(投げると中のインクが飛び散る?)、「こない手」(人を押さえつける棒?)、「天使の器」(ポータブルトイレ)、はたまた本格的なレスキュー+リヤカー(折畳み式でリヤカーにも担架にもなる)157,500円也などなど、興味深いものがたくさん載っていて、見てるだけでも面白いです。
by mayumiish | 2006-11-15 21:37 | つれづれ | Comments(2)

チャリティー写真展まであと1ヶ月

今年もチャリティー写真展の季節が近づいてきました。

毎年「フォトボランティア・ジャパン」というボランティア写真活動の団体が、有志の写真家を募って12月にチャリティー目的の写真即売展を開いています。今年は12/15 (金)〜12/18 (月)の日程で、銀座の富士フォトサロン1・2で開催されます。

めでたく第10回目を迎える今年は、エントリーした写真家が200名を越えました。写真家一人につき最低2点の作品を提供するので今年は400点以上の作品が集まることになります。今年は俳優の宍戸開さん(宍戸錠さんの息子)も作品を提供するそうなので、彼のファンは要チェックなのでは。彼は五影開(いつかげかい)という写真家名も使っているとのことです。

私も2003年から参加していて、今年も出品する予定です。大好きなアジアの国で撮影したカラー写真か、NY暮らし時代に撮影したモノクロ写真のどちらにするか、現在考え中です。とか言っているうちにも作品提出の締切りが迫っているので、いつまでものんきに考えていられません。
by mayumiish | 2006-11-14 14:46 | フォトボランティア | Comments(0)

エコなライフスタイルの提案が満載のイベント

冷たい木枯らし1号が吹いた晴天の昨日、新宿御苑で催されていたイベント「ライフスタイル・フォーラム」に行ってきました。

このフォーラムは、大量生産→消費→廃棄というパターンの社会構造からの脱却や、地球温暖化防止など地球にやさしい生活を、身近なところから考えるきっかけづくりを目的にしたイベントで、今年で第7回目を数えるそうです。

今までこのイベントを知らなかったのですが、「アド*バイク」という、自転車でのエコな広告会社を始めたKさん(マイミクシイのコウさん)が出展するというので行ってみました。Kさんは去年私がイギリスのフェアトレードタウンへ取材に行ったことをきっかけに知り合いになった人で、フェアトレード認定ラベルの国際機関勤めを経て、今年「アド*バイク」の会社を興しました。1台数十万円もするユニークなデザインの自転車(ほかで見たことありません)を海外から調達するなど、本格的なビジネスへと準備万端です。

すでに国際エイズデーや、打ち水大作戦などの依頼で出動したとのことで、通行人の反応は上々だそうです。12月はエコ関係の大きなイベントのために街を走るとか。また、音楽家の坂本龍一氏やミスチルの櫻井氏が出資してエコな事業を支援する「ap bank」からのサポートも決定したそうで、新しいビジネスとしてのポテンシャルを感じます。自転車を使っての広告ビジネスはNYなど海外ではすでに行われているとのこと。現在、ライダーも募集中だそうです。街で「アド*バイク」を見かけたら声をかけてあげて下さい。

会場では興味深いものをあれこれ見つけました。その一つは、グリーンピース・ジャパンが発行した「True Food Guide / トゥルー・フード・ガイド」。大豆製品やお菓子、調味料などの製品ごとに、遺伝子組み換え原料の使用/不使用をリストアップした無料の小冊子で、役立ちものです。びっくりしたことに、ガイドによると現状は日本の法規制がゆるくて、製品に遺伝子組み換え原料が入っていても5%未満の基準を満たしていれば、「遺伝子組み換えではありません」との表示が可能なのだそうです。知りませんでした。このガイド、グリーンピース・ジャパンのサイトからも申し込めます。

またエコ関連の店や会社、団体がいろいろ出展する中、「日本ブータン友好協会」のブースがありました。なぜにブータン?と思ったら、ブータンの国王がGNH (Gross National Happiness=国民総幸福論)というものを提唱しているのだそうです。このフォーラムのコーディネーター、辻信一氏がその考えにインスパイアされたとか。

フェアトレード製品の店もいろいろありました。気になったのは、甘くて香ばしいフェアトレード・チョコレートを広める活動「チョコレート・レボリューション」。これについてはまた改めて書こうと思います。
by mayumiish | 2006-11-13 01:36 | 地球・自然・エコ | Comments(0)

グリーティングカードの季節に

年賀葉書の発売がすでに始まり、今年もそろそろ準備する季節になりました。なんだかとても早く過ぎ去った気がする今年です。

ユニセフのグリーティングカードを時々お店で見かけますが、最近、日本ユニセフ協会のサイトでも販売していることを知りました。しかもグリーティングカードだけじゃなくて、日本式の年賀状もあり、ほかにも、おしゃれな柄のノートやファイルなどステーショナリー、キャンドル、玩具、衣服類などさまざまなアイテムが売られているのです。

日本ユニセフ協会・カードとギフト

売り上げは、製品定価の約50%が開発途上国での現地活動資金等として使われ、残りの25%はユニセフ製品の制作費、25%は管理運営費として使われるそうです。

ほかには、フェアトレードの団体クラフトリンクがネット販売しているグリーティングカードもあります。
クラフトリンク南風

ここでは、ネパールとバングラデシュからの多彩なフェアトレード製品を扱っています。バングラデシュの精緻なノクシカタ刺繍やダッカ織りなど、きれいな布のほかに雑貨などが充実です。今は秋冬もののアイテムが揃っているようですよ。

活動の母体はシャプラニールという団体で、フェアトレードで南アジアの女性たちの生活向上を支援する活動をしています。フェアトレードについての説明も詳しいのでチェックしてみて下さい。
by mayumiish | 2006-11-08 23:58 | フェアトレード | Comments(0)

エキサイト イズム/シンガポールの記事が出ました

ウェブマガジンExciteイズムに、シンガポールの特集記事がアップされました。現在開催中の第1回シンガポール・ビエンナーレ(Singapore Biennale 2006)の特集と個性的なデザインホテルを紹介しています。

エキサイト・イズム「あなたの知らない、シンガポール。」

先月、編集者のKさんと一緒にシンガポールを巡って取材してきました。初のビエンナーレということで国を挙げてサポートしているようです。面白いのは、現在は寂れた廃虚となっている旧軍事施設を会場にしたものや、近年まで使われていた最高裁判所内をそのままアート展示の環境に使っていることです。

また、スリ・クリシュナン寺院やスルタン・モスク、観音寺、キリスト教会など、7ヶ所の各宗教施設にも意外なアート作品が展示されているのが、多宗教国家シンガポールならではのユニークな特徴でしょうか。

社会的メッセージ性の強い作品も多く目につきましたが、ややコンサバティブなシンガポール政府の検閲がゼロだったのが画期的なことのようです。今回はアジアからのアーティスト参加が6割とのこと。ビエンナーレの会場選択をはじめ、アーティスティック・ディレクターを務める南條史生氏(森美術館館長)の手腕が光っているようです。

アート展のテーマは「BELIEF」。主催側でオフィシャルな中国語訳を考えた結果「信念」に落ち着いたそうです。日本語からすると少し意味が違う気もしますが、中国語だとそうなるのでしょうか。街にビエンナーレのカラフルな広告を車体につけたタクシーが行き交っていました。車の屋根看板には大きな文字で[信念]。決意を秘めているようでなんだか面白かったです。

ところで、滞在中の食事については、さすが多民族国家。多彩な食を味わいました。中国料理、インド料理、アラブ料理、ベジタリアン料理、そしてシンガポール独特のプラナカン料理と、毎日違う地区に行って各エスニック料理を食べてきました。一番の充実は、やはり人口も多いチャイナタウンの中国料理のようです。早朝からオープンしているお粥の店や屋台がたくさんあって、飛び交う言葉は中国語。中心街に高層ビルが建ち並び、ビジネス大国のスマートなイメージのあるシンガポールですが、食の面ではエスニックぶりを深く楽しめます。

ビエンナーレは11/12までと閉幕が近いのですが、それまでにシンガポールに行く際は、ぜひアート鑑賞をおすすめです。時間のない場合は旧市庁舎(City hall)会場だけでも作品が多くて見ごたえがあります。
by mayumiish | 2006-11-06 15:26 | MEDIA | Comments(4)

Divercity is Value

アジアは、単に「アジア」と一言でくくれない多様性を抱えている地域です。人々が信仰する宗教だけでも仏教、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教など多くがあり、民族の数も数えきれないほど多彩です。

10月初旬にシンガポールに取材に行きました。まさに10月のシンガポールは多民族文化の国家であることを示す特別な月のよう。チャイナタウンでは「中秋」の満月を祝うランタンのお祭り、リトルインディアでは「ディヴァリ」と呼ばれる光の祭り、アラブ地区では、ラマダン開けの「ハリラヤ」のお祭りに備えて、各地区の大通りにそれはカラフルな電飾やデコレーションがしてあるのでした。

そんな中、シンガポールが国を挙げての初の国際的現代アート展、シンガポール・ビエンナーレ2006が11月12日まで開催中です。世界各地からのアーティストの作品をシンガポールの中心部、全19ヶ所の会場に点在させて展示しているのですが、アジアのアーティストを特に多く招いているのがこのビエンナーレの特徴です。日本からも草間彌生(オーチャード・ロードの並木をカラフルな水玉にして目立ってました)、杉本博司など有名アーティストが出品しています。

さまざまな作品の中、小さいながら印象深いものがありました。場所は旧市庁舎(City Hall)会場。ガラスケースに入った、ピカピカの金塊(メッキ)の表面に、

「The Diversity is Value」(多様性は価値)

との文字が刻まれている作品です。
作者はHossein Golbaというアーティスト。1956年生まれのイラン人です。

アジアの文化の豊かさは多様性にある、と見る作者が、人間の社会で「多様性」が大きな価値を持てば、他者への理解や、忍耐、許容などがもっと重要になるというメッセージを込めているのだそう。また、金塊をシンボリックなモチーフにしたのは、金にはユニバーサルな(国境を越えた)価値があるからということだそうです。

また、この金塊もどき作品は、ちょうどビエンナーレの開始頃にシンガポールで開かれたIMFの定期会合にもリンクさせているそうです。お金や商業主義への崇拝、また、お金自体は良いも悪いもないが、それを使う人によって意味が変わってくるという趣旨も含ませているとのこと。

ビエンナーレの公式ガイドブックによると、作者のGolbaさんは20歳の頃にイタリアに移って西洋のアートに触れて学んでいる間に、自国イランやアジアの文化の背景について考えるようになったそうです。現在はアジアのアートをリンクさせる活動もしているらしい。

「Diversity is Value」。私も共感する言葉ですが、作品としてメッセージする必要があるほど、逆に今の世界は多様性を認める社会ではないことを表わしてもいるようですね。シンガポール・ビエンナーレには社会的メッセージ性の強い作品も目立ったのですが、この作品の作家がイスラム国家のイラン出身というのも興味深かったのでした。

取材してきたシンガポール・ビエンナーレの記事が来週出る予定です。ただ、Golbaさんのこの作品は紹介していないのですが。記事が出たらまたお知らせしますね。
by mayumiish | 2006-11-01 00:33 | アジア | Comments(2)


写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.


by mayumiish

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