カテゴリ:ヨーロッパ・アフリカ( 42 )

ノルウェーの船旅フッティールーテン

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(北極圏からやや南下して白夜に近い午前1時半頃、日の出を待つ。静寂。(c)Mayumi Ishii)

1月も早くも10日目になりましたね。
今年はブログをもっと更新しますよー(毎年書いているような・・汗)。

昨年、ブログをなまけている間、あちこちの取材旅に出かけていました。その一つ、夏にノルウェー北部のキルケネスから南部のベルゲンまで船で縦断した旅が記事になりました。

『CRUISE』誌2018年2月号。発売中です。
フッティルーテンのノルウェー 北極圏から南部へ 3つの季節の中を行く」
写真撮影と文章を担当しています。

フッティールーテンとは「沿岸急行船」という意味で、約150年の歴史を持つ船会社です。

船旅取材の仕事を時々しますが、個人的には小、中規模の船が好み。フッティールーテンは、中規模、船内インテリアなどのセンスの良さ、キャビンの快適さ、ダイナミックな大自然の風景、ノルウェー各地の寄港地、そして美味しい食べ物と、個人的にとても好みのクルーズでした。

特に食事が素晴らしい。
寄港地ごとにノルウェーの新鮮な食材を仕入れる「コースタルキッチン」がコンセプトで、ノルウェー自慢のサーモン、マス、オヒョウ、タラ、はたまたトナカイの肉、ノルウェーの野生のベリー、ローカルの美味しいチーズなどがふんだんにメニューに登場し、毎回の食事が大変に楽しみだったのでした。

乗客はドイツ、イギリス、フランス人など欧米人が多かったのですが、リピーターもいて、みな口をそろえて「フッティルーテンの食事は美味しい」と言っていました。

また、記事のタイトル通り、ノルウェー北極圏から南部への旅では、数日間のうちに冬、春、初夏の季節を体験したのがとても興味深かったです。

乗船するためにオスロから北部のキルケネスに飛んだ時は、グレーの雲が空低くたれこめ、湖が白く氷っていて雪もちらつく冬景色。それでも白夜のシーズンなので、夜になっても真っ暗にならず、夜の10時過ぎ頃になっても、ずっとグレーの空。夜中近くに、サンセットらしい美しい夕映えが一時空を彩り、その後、空はまたグレーのグラデーション。

しかし、船が南下するにつれて雪景色が消え、陸地の木々に緑の葉が増えてきてトロンハイムという町ではすっかりと初夏の陽気になっていたのでした。
白夜なのでオーロラは見えませんが、とにかくノルウェーの多彩な季節を一挙に経験できるのは、夏の旅ならではの魅力です。

数日間同じ船上で過ごすので、顔見知りができるのが船旅の特徴。仲良くなったフランス人家族の女性は、かつて数学の教師をしていて、定年退職後に、アフリカ東部のインド洋に浮かぶレユニオンというフランス領の小さな島で、教師を募集していることを見つけたそうです。採用されて、数年間レユニオンに暮らしていた話をしてくれました。
身長160センチの私よりもずっと小柄で華奢な女性で、白髪のおかっぱ。話からすると、年齢はきっと60歳代後半かな?「島にとても美しいビーチがあって、毎日泳いでいたの」と、心からなつかしそうに話す彼女の姿を思い出します。

クルーズ中、美しい景色に船が差し掛かった時などに、一緒に船のデッキに立って、「寒いー、でも美しいねー」と。1人旅での取材だったので、それまで知らなかった人と共感できるそんなひとときの時間が楽しいのでした。

ところで、ノルウェーは、世界のジェンダーギャップ(女性の地位の高さ)が2位(2017年)という国です。日本が114位で非常に低いことに比べると、はるかに女性が強いなあと、実際にさまざまな場所で感じました。

ノルウェーは人権や環境に意識が高い国でもあります。フッティールーテンにもそれが貫かれていて、女性の管理職の比率が高く、また、船で働くクルーのお給料について、国籍などによって高低をつけることがないそうです。そのせいか、クルーの人々がみな元気な印象でした。

船に長年勤めているスタッフによると、ノルウェーの企業は基本的に週休2日だけれど今後は週休3日にしようという動きもあるそう。「人生を楽しむためにする仕事だからね。その反対になるのは良くない」ときっぱり。

北海の油田がノルウェーに経済的な豊かをもたらすからの余裕なのか、ノルウェー人のライフスタイルをもっと知りたいと思った旅でもありました。

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(ヨーロッパ大陸の最北端近くノールカップの岬。(c)Mayumi Ishii)











by mayumiish | 2018-01-10 00:28 | ヨーロッパ・アフリカ

さようなら、ディック・ブルーナさん


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だれでも一度は見たことがあるのではないでしょうか。「ミッフィー」。オランダでは「ナインチェ」(小さなウサギ)と呼ばれています。日本では「うさこちゃん」という名前で1964年に初めて絵本が紹介されたそう。

シンプルな線と明るい色彩で描かれた絵本の白ウサギ、ミッフィーの作者は、オランダのグラフィックデザイナー&絵本作家ディック・ブルーナさん。1955年なんと62年前に生まれたキャラクターです。

そのディック・ブルーナさんが2月16日、89歳でお亡くなりになりました。ニュースを知って、数年前にオランダのユトレヒトへ、ブルーナさんゆかりの地を取材に行ったことを思い出し、とても悲しくなりました。

旧市街にブルーナ・ハウスという博物館(2016年にミッフィー・ミュージアムとしてリニューアル)があり、世界何十カ国語にも翻訳されたミッフィーの絵本が天井に届くほど壁一面に展示されたのを見て、ミッフィーが世界中で愛されているんだな、としみじみ思った記憶があります。ブルーナさんはグラフィックデザイナーとしても活躍していて、本の装丁作品や、ミッフィー以外のキャラクターなども展示され、とても楽しく充実した博物館でした。

ユトレヒトは当時、ブルーナさんが住んでいた町です。通りを行くと、世界唯一(たぶん)のミッフィー型の信号機が立ち、またブルーナさんがコーヒーを飲みに通っていたカフェ、お菓子店などもありました。アムステルダムよりもこじんまりと小さい大学町という雰囲気で、旧市街など私もとても好きな街なのですが、ブルーナさんの訃報に、地元の人たちはきっとことさら悲しんでいることだろうな、と思いをはせています・・・。
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(写真はユトレヒトにて。上から:ミッフィー型の横断歩道用交通信号、ブルーナさんデザインの切手が買える切手店、旧市街の通り © Mayumi Ishii)








by mayumiish | 2017-02-23 01:00 | ヨーロッパ・アフリカ

パリがまた・・・

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パリで大規模なテロ攻撃がありましたね。

知り合いのアートライターさんが今月パリに行くと言っていたので
安否のメールを送ったら12日に帰国したということで少し安堵。

パリは一昨年、画家カイユボットの足跡をめぐって取材旅をした時に
文化の深さをあらためて感じた好きな街です。

犠牲になった方々のご冥福を祈ります。
一体いつ平和な日が来るのか・・・。

Pray for Peace in Paris.
by mayumiish | 2015-11-14 23:11 | ヨーロッパ・アフリカ

中東からヨーロッパへの難民、移民

ここ数日、ヨーロッパに到着する難民の人々のニュースが
英語圏のツイッターにあふれています。
多くはシリアから逃れてきた人々のようで、
ドイツやオーストラリアなど、部分的に受け入れてくれる国を
目指しているようです。

昨年は、攻撃でめちゃめちゃに破壊されたシリアの町、
そこで苦難を極める人々の写真をたくさん見ましたが、
もう住むことはできないと、見切りをつけてヨーロッパへと渡って行ったのですね。

自分は何も悪い事をしてないのに、ある日突然に住む家を壊され、持ち物もなくし、
ほかの文化圏の土地へ移住しなくてはならない人々の悲しくて悔しいだろう気持ちは
想像してもしきれません。

アイスランドで住居の提供を申し出た国民がいたり、
自家用車での交通を援助したりと、国単位でなく、個人的にサポートを
する人々の動きがあるようです。
そんな人間的なあたたかい心に少しほっとします。
日本も協力をと国連からリクエストされたようですが、
日本政府は対応できるのでしょうか。

でも、難民がこんなに大量に出る原因を解決しないと、
今後も引き続いて同じ問題が起こりそう。
罪のない一般の人々が住居を追われて難民になるような事態に
今後、日本が加担するようなことがないように祈ります。
by mayumiish | 2015-09-06 00:17 | ヨーロッパ・アフリカ

マデイラ諸島にて

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撮影の仕事で船旅に来ています。今日は大西洋に浮かぶポルトガル領の島マデイラに寄港しました。

明日はまた違う島に到着します。
ネットが使えるのですが、回線がスローなので写真はあまりアップできないようです。場所によるのかな?なるべく更新しますね!
by mayumiish | 2013-12-01 02:48 | ヨーロッパ・アフリカ

光を写す

10月になってもまだ暑さが残る東京です。
でも夏は去ったので、ブログトップの写真も夏のイメージから変えました。

この写真はアイスランドです。
船旅の取材をしていた時、陸地に近づいて来たので甲板から外の景色を見ていると、
垂れ込めた雲の間から朝の光が差し込んできました。
雄大な自然の光に神々しさを感じる瞬間。
そんなひとときに出会う旅が好きなのかもしれません。
by mayumiish | 2013-10-12 22:32 | ヨーロッパ・アフリカ

ケープペンギン!

すっかり秋の気配ですね。

南アフリカの旅の原稿書きが終わり、校正まで来て、ほっと一息です。
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記事に使わなかった写真です。南アフリカの最西南端、ケープ半島に生息するケープペンギン。今回は動物もいくつか撮りました。なぜか動物を撮影する時も、無意識に人間らしい仕草を撮っているかも?

ケープペンギンは1980年代頃、海沿いの町の近くの海岸に泳ぎ着いたのだそうです。それを見守っているうちに数がどんどん増え、現在は保護区に。とはいえ、フェンスで仕切っているわけでもなく、人間とペンギンが共存している状態です。民家の庭に入って巣作りをすることも珍しくないとか。野生のペンギンが庭にいる光景って、南半球の町ならではでしょうか!?

ケープペンギンの身長は約60cmぐらい。人間が近くにいてもマイペースで、よちよち歩く姿が猛烈に可愛いのです。撮影しながら、初めてペンギンの可愛さに目覚めました 笑。
by mayumiish | 2013-09-29 11:01 | ヨーロッパ・アフリカ

旅路の記憶 Rovos Rail

9月になり、東京は朝晩、涼しい風が吹くようになりましたね。秋の虫が鳴いています。

しばらく前に行った旅の記事のために、ちょっと長い原稿の準備をしています。

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南アフリカで乗った列車「ロボスレイル」(Rovos Rail)から撮影した写真です。
夜が明ける少し前の時間。

プレトリアという町からケープタウンまで約1600キロ南下する
鉄道の旅をしてきました。
撮影した大量の写真を見ていると没頭して、心がすっかり旅路に飛んでしまいます。

(Camera: Canon 5D MarkII, Lense: 24-70mm 2.8L)
by mayumiish | 2013-09-06 19:36 | ヨーロッパ・アフリカ

パリから帰国しました。

少々かけ足だったフランス取材から帰国しました。
またもや時差ボケで、夜中にブログを書いています。

今回はパリのホテルに滞在して、市内や郊外を取材する旅でした。
毎朝、仕事をする前に、モンマルトルにあったホテルの近くにあるパン屋さん(フランス語でブーランジェリーというそうですが)まで歩いてパンを買いに行ったのですが、朝の7時頃からオープンしている店もあり、毎日焼きたてを食べることができました。

パリの人々にとっては、パンといえばバゲット?というくらい、バゲットを買う人が多いのですね。朝や夕方、モンマルトル界隈では、50cmほどの細長い紙袋に入ったバゲットをガシッと握って歩く人々が、あちこちに行き交っていました。老若男女。スマートなスーツを着たビジネスマン風の男性がバゲットを手でつかんで歩く姿は、なんだか可愛かったです(笑)。

市内には「バゲットコンクール」もあるそうで、優勝したことのあるお店はやはり人気のようでした。ホテルの近くに行列(といっても4、5人)ができているパン屋があったので、私も並んでバゲットを買ってみたら、たしかに美味しかったです。ぱりっとしすぎず、かみ応えもあり。

それにしても、朝早くから焼きたてのパンが食べられるのは嬉しいことですね。まだ暗い時間に起きて焼いているであろうパン屋さんの、パリッ子への貢献度に感動した毎朝でした。

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朝、モンマルトルの丘を散策中、雨が降ってきたので大聖堂の軒下で雨宿り。レンズに水滴が〜。そこで見かけた後ろ姿の男性を撮影して彼の前に行ったら、なんとバナナを食べていたのでした。もしかすると、バゲットも食べたのかもしれません(笑)。

(Camera: Canon EOS 5D mark ll)
by mayumiish | 2013-07-03 04:51 | ヨーロッパ・アフリカ

パリに来ています

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(iPhone4S)

取材の仕事でパリに来ています。

朝は雨、昼から夏のように晴れという天気ですが、なんとか撮影しています。

今回はある画家を追っての取材で、なかなか面白い実りがあります。

今、こちらは朝。また雨が降っています。早く晴れるといいですが…。

携帯電話からブログを書いてみました。

また時間があれば書きますね!
by mayumiish | 2013-06-28 14:42 | ヨーロッパ・アフリカ

写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.


by mayumiish

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