石井真弓のブログ◎Apertures mayumii.exblog.jp

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写真家です。文章も書きます cMayumi Ishii. All rights reserved.


by mayumiish

カテゴリ:アート( 61 )


The One and Only


いつでも、ワン・アンド・オンリーの人や物事が気になります。

自分が信じていることを守り、風を受けてもたった一人でもすくっと立ち続ける人の勇気や意志の強さにとても尊敬を感じます。

4月21日は2016年に亡くなったミュージシャン、プリンスの命日。
彼の人生での行いを知ると、彼こそワン・アンド・オンリーの一人だったなと思います。

プリンスが亡くなってから膨大な数の彼のミュージックビデオがYoutubeにアップされたのをいろいろ見ていました。そんな中で見つけたこのライブがお気に入りです。歌に込めた感情、エネルギー、ギターのテクニック、バンドとの一体感、音の良さ、ステージでの魅せ方がギュっと凝縮されています。

Prince "Motherless child"




こちらは伝説のハーフタイムショーといわれている、アメリカ、スーパーボール2007年の豪雨の中のステージ。特に最後のパープルレインは、彼ひとりで発するエネルギーの凄みを感じます。



ネットを見ると、世界中で愛されていたのがわかるプリンスです。安らかに・・・。
by mayumiish | 2017-04-21 23:01 | アート | Comments(0)

「そうだ難民しよう」?


最近、あるイラストがツイッターやフェイスブックに何度も登場します。

「そうだ 難民しよう!」
ーーー何の苦労もなく、生きたいように生きていきたい。他人の金で。
そうだ難民しよう!
というコピーがついています。

インターネットで話題になっていますが、ネットをやっていない方は
見た事があるでしょうか?

これを描いた意図は何なのでしょう?
どこかに頼まれた何かのプロパガンダ?
それとも難民に対する自分の見方を純粋に示した作品?
そうだとしたら、知識が乏しいと思わざるをえません。

せっかくの絵の才能、いろいろな表現の仕方があるんだな・・。

一方、イラストの才能を使って社会や人権の問題を積極的に
啓発している人もいます。
イタリア人のアーティストが社会派のイラストを次々と発表。
センスがすてきで、時々サイトを訪問して見ています。

Channeldraw Artist Activist / Gianluca Costantini

被写体を写す写真と違い、イラストは自在に創造できる分、
作者の意図や思いをダイレクトに表現することができ、
強いメッセージ性を持たせることができます。
ストリートアートで有名なバンクシーなどそうですよね。

せっかくのイラストの才能をどのように生かすのか。
結局は人間性が反映されるのかな、きっと。
「難民しよう!」のイラスト騒動を見て、しみじみそう思わせられました。
by mayumiish | 2015-10-03 23:47 | アート | Comments(0)

沖縄は梅雨入りしたそうで、いよいよ初夏の季節ですね。

しばらく前になりますが、東京都写真美術館で開催中の「101年目のロバート・キャパ」展に行ってきました。1913年生まれのロバート・キャパがまだ生きていたら、今年101歳ということです。

写真家集団「マグナム」を1947年に設立したメンバーとしても知られるキャパですが、有名な作品のほかにも、これまで見た事がない写真が多数展示されていて見応えがありました。

キャパの最初の発表写真といわれるのは、旧ソ連のトロツキーの演説を撮影したもの。その写真と、それを撮ったコダックフィルムのネガのコンタクト写真も展示されていて非常に興味深かったです。最初のほうのカットでは演説台を遠めに撮っていますが、キャパが「もう少し寄って撮ろうかな」と思ったのか、途中から演説台を構図の真ん中に大きく据えて撮り始めるのが見てとれます。そして、選んで発表したのは、フィルムロールの最後から4枚目。演説の佳境に入ったトロツキーが両手を上げた感情的な雰囲気のカットをセレクトしたんだな、とわかって興味深いです。

近年になって、やらせ写真なのではなどの諸説が出た、キャパの代表作(?)の一つ「崩れ落ちる兵士」の写真もあり、音声ガイドでは、この写真についてキャパがラジオのインタビューに答えた当時の肉声のコメントが聞けます。興味のある方は、会場で音声ガイドをぜひ借りて、ハンガリー生まれでちょっとなまりのあるキャパの英語を聞いてみてください。個人的にはほかの作品たちのほうがもっとずっと良いと思うのですけれども。

キャパは戦争報道写真家の先駆けといわれ、5つの戦争を撮影しましたが、共通して、国家側に立つプロパガンダ的視点ではなく、戦争に参加させられ、また巻き込まれた普通の人々を対等な視線で撮影しているように感じます。ベトナムではお墓の前で嘆くベトナム人の姿を。また、過酷な環境の中で活動する、疲弊した兵士達のリアリティーを。戦争直後の街の人々の空気感を。広い会場でそれらたくさんの写真を見ていたら、キャパが亡くなって60年経つ現在になっても戦いを繰り返している人間の変化のなさになんだか暗澹としてしまいました。

内覧会の時に撮ったスナップです。
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通常の写真展では見られない、興味深いもの発見。プリントの裏側にキャプションが直接貼られた作品が展示されていました。「クレジットをロバート・キャパと入れてください」と記されたハンコも押されていますね。

キャパは1954年、ベトナムに撮影に行った先で地雷を踏んで亡くなってしまったのですが、ベトナムに行く途中、日本に立ち寄っていました。その時に東京で撮ったメーデーの様子や大阪などの写真も展示されています。このカメラはキャパが最後に使ったものとのこと。ニコンS。革のケースが使い込まれていないなと思って会場で確認したところ、キャパが日本に来日した時に得た新品カメラだったのだそうです。ポジフィルムに写っているのは、彼がベトナムで撮った写真です。
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実はロバート・キャパは、私が写真に興味を持つきっかけとなった写真家の一人でもあります。写真集などで見て、自分にも撮れそう、撮りたい、という根拠のない自信(?)を感じ(笑)、どうせならアメリカで写真を勉強したいとも考えたのでした。

会場はいくつかのセクションに分かれていますが、戦後に撮影したピカソやイングリッド・バーグマン、マティスなどのアーティストのポートレートも見応え充分。モノクロのドキュメンタリー写真の源流を見る上でも、貴重な展覧会だと思います。

5月11日が最終日ですので、この週末にぜひ!

101年目のロバート・キャパ 公式サイト/東京都写真美術館
by mayumiish | 2014-05-09 01:05 | アート | Comments(0)

ブリヂストン美術館で開催中の「カイユボット展 都市の印象派」が12月29日にとうとう最終日を迎えます。約半年前から展覧会の公認ブログを担当している間、カイユボットの作品をいろいろ見て魅力にはまり、今ではとても好きな画家の一人になったので、終了してしまうのが非常に惜しいです。

ブリヂストン美術館 カイユボット展ブログ

展覧会のブログにも書きましたが、カイユボットの作品はパリのオルセー美術館、マルモッタン・モネ美術館などが数点所蔵している他は個人蔵がほとんどなので、今回のように大きな展覧会は非常に貴重です。今のうちにぜひ!

また、おすすめなのはカイユボット展のカタログです。各作品解説のほか、印象派研究の第一人者である島田紀夫館長さんが執筆した解説「印象派グループ展のなかのカイユボットの位置 ールノワールへの信頼、モネとの友情、そしてドガとの確執」では、今や著名なモネやルノワールたちが若かった時代の様子や彼らとの人間模様、当時のパリ社会での印象派の受け止められ方などもうかがえます。印象派が好きな方にはとても面白い内容だと思います。

そして、巻末の年譜が詳しくて興味大です。

1877年 1月モネに2回、100フランを貸す。
    10月 モネに110フランを貸す、モネのため、額縁を60フランで購入する。

1878年 1月 モネに、3日に5フラン、15日に100フラン、月末に150フランを貸す。
    3月にはモネから《サン=ラザール駅》(685フラン)などを購入。前貸しをしていたため払ったのは1点あたり50フラン。
    11月13日 セザンヌが、カイユボットの母親が亡くなったことについてのおくやみを送る。

1881年 ピサロに宛て、印象派展を開催するにあたりドガについての不満を述べる(手紙の引用が続く)。

1883年 11月 カイユボットが前もって書いた遺言に「ルノワールは私が貸したお金のことを心配することがあってはいけない。彼の負債は完全にないものとし、・・・」と明記。

などなど!

カイユボットはモネに何度もお金を貸していたんですね。カイユボットが亡くなった時の遺言執行人はルノワールでした。

カタログからは、カイユボットの絵画の作品解説はもとより、彼が印象派の支援者と呼ばれる所以が詳しくわかったり人間像も想像でき、作品になおさら親しみを感じるようになりました。大切な保存版です。 この週末にすべり込みで展覧会に行かれる方は、カタログもぜひチェックしてみて下さいね♪
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by mayumiish | 2013-12-28 01:32 | アート | Comments(0)

担当中のブリヂストン美術館カイユボットブログを更新しました。

ブリヂストン美術館カイユボットブログ/都市の直線を切り取る目「建物のペンキ塗り」

先日再びブリヂストン美術館に行って、一つ一つの作品をじっくり見てきました。
見れば見るほど味わい深いカイユボットの作品です。
新たな発見もあり。
その中で今回は「建物のペンキ塗り」にフォーカスしてみました。
東京にも共通する、都市の建築や町の光景に見られる直線ラインの捉え方が
写真的でもあり、とても興味深い作品です。

カイユボット展に前回行った時は、取材を兼ねて撮影に重点を置いていたので、
今回は音声ガイドをしっかり使ってみました。
BGMに、カイユボットと同じ時代に生きたドビュッシーの曲が流れたりと
工夫がちりばめられていて、とても楽しい気分で鑑賞できました。
これから行かれる方には、音声ガイドを利用することをぜひおすすめします!
by mayumiish | 2013-11-14 22:49 | アート | Comments(0)

先日、試写会で映画『ブランカニエベス』を観ました。

スペインのモノクロ映画、昨年多くの映画祭で賞を取ったという以外、あまり予備知識がないまま観に行ったのですが、俯瞰で始まるオープニングシーンを見た瞬間から、もうガシっと心をつかまれてしまいました。

映画はサイレント映画です。なので、なおさら映像に目が行くのですが、モノクロ映像の光を知り尽くしているに違いない人が撮影していて、どのシーンもとても印象的で美しくてシャープ。最後のラストカットまで目が釘付けで、「ふわぁ」と何度も感嘆のため息をついてしまいました。隣に座っている人に聞こえたかも(笑)。

「ブランカニエベス」=白雪姫。グリム童話の白雪姫をモチーフにしているものの、もっと奇想天外というか、どこかガルシア=マルケスの小説を思い出すような眩く世界が展開していきます。舞台設定は1920年代のスペイン。ヒロインは女闘牛士です。7人の小人も出てきます。ストーリーはあまり詳しく書きませんが、主人公カルメンの子供時代を演じる少女ソフィア・オリナちゃんが天才的。そして大人になってからの主人公を演じるマカレナ・ガルシアもとても新鮮で素敵です。子供から大人に切り替わる時のシーンが見事。一瞬で時の流れと、カルメンが蓄積してきたものを表しています。また、出演する俳優がみなとても素晴らしいです。

サイレントなので台詞は字幕ですが、音楽が効果的に使われていました。特にフラメンコ、ロマの音楽がかっこいいです。手拍子、アコースティックギター、魂のこもった唄声・・。映画のサウンドトラック版があるようなのでほしいな。

『ブランカニエベス』公式サイト

また観たい、と思う映画の一つに加わりました。
モノクロの写真が好きな人には特におすすめしたい作品です♪


by mayumiish | 2013-10-11 23:39 | アート | Comments(0)

今日10/10からブリヂストン美術館で
「都市の印象派 日本初の回顧展 カイユボット展」が始まります。

昨日、一足先に内覧会と開会式に出席してきました。
今担当中のブリヂストン美術館のブログにその様子を書きましたのでご覧下さいね。

いよいよオープン!都市の印象派 カイユボット展/ブリヂストン美術館ブログ

展覧会はとても見応えがあり素晴らしいです。
またじっくり観に行こうと思います。

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ブリヂストン美術館は京橋にあります♪
by mayumiish | 2013-10-10 07:52 | アート | Comments(0)

ブリヂストン美術館のカイユボット展がオープニング間近。
いよいよ10/10〜スタートです。

テレビのアート番組でカイユボットが紹介されて以来、
ブログのアクセス数が急に伸びて、増え続けています。
やっぱり、今でもテレビの効果は大きいのですね。

カイユボットを知らなかった人でも、作品を見てファンになる人が多い事でしょうか。
さらにファンが多くなるといいなと思いながらブログを書いています。

更新しました。
ブリヂストン美術館カイユボットブログ「イエールのカイユボット」

今回は、彼がパリ以外で多く描いた場所、パリ郊外のイエールを訪問した時のことを
書きましたよ。
by mayumiish | 2013-10-04 23:50 | アート | Comments(0)

弟が撮ったカイユボット


またまたカイユボットブログですが。
更新しました。

弟、マルシャルが撮ったカイユボット/ブリヂストン美術館カイユボット展ブログ

カイユボットの弟マルシャルは写真家でもあり、たくさん写真を撮っていたようです。
彼が撮影したカイユボットのポートレートを今回取りあげました。
さりげないながらカイユボットの人柄がしのばれるような雰囲気で
私もかなり気に入っている写真です。
by mayumiish | 2013-09-18 10:39 | アート | Comments(0)

最近、カイユボットの話題ばかりですみません(笑)。

今、ちょうど南アフリカの原稿を書いているところで、集中モードです。
その間、前回書いた、ブリヂストン美術館カイユボットブログをご紹介しますね。

オルセーの学芸員さんが語るカイユボット 〜パリ8区を描く

あちらもまたそろそろ更新します。
by mayumiish | 2013-09-17 14:11 | アート | Comments(0)