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上野で落語

 上野の鈴本演芸場に、友人Yさんとともに、久しぶりに落語を聴きに行きました。連休中とあって、立ち見が出る満席状態。

 不安定な社会の今日この頃ですが、寄席の会場は、なんともポジティブなオーラに包まれていました。柳家三三が「権助提灯」を。彼は柳家小三治の弟子で、若手(に見える)ながら、独演会のチケットがすぐ完売になるほどの人気ものです。落語好きの仕事仲間S嬢のごひいきとあって、声質といい、話し方といい、聞き手をすっと引きつける技が巧み。この「権助提灯」は以前、別の落語家で聴いたことがありますが、三三のほうがメリハリがありました。私もいつか独演会などに行き、じっくり聴いてみたいです。

 トリは鈴々舎馬風。枕にセクハラ気味のネタを交えつつも、不快に感じさせず大笑いを取れるのは、やはり話術の力量でしょうか。でも落語を楽しみにしていたのに、なぜかマイクを持って歌を2曲も歌い出し。新春プログラムだからか?彼は誰かに似ていると思ったら、映画「ビッグフィッシュ」のお父さん役を演じた俳優、アルバート・フィニーが思い当たったのでした。

 鈴本演芸場の歴史は古く、江戸時代末期の1857年に「軍談席本牧亭」という名前で開業したそうです。明治になって、経営者が「鈴木」という姓を得て(江戸時代は名字がなかった)、鈴木の「鈴」と、本牧亭の「本」を合わせて「鈴本亭」、さらに現在の「鈴本演芸場」になったとか。老舗なのですね。

 落語の後は、池ノ端の老舗「多古久」でおでんを食べようと、開店直後に行ったのに、すでに行列が。しかも予約客ですぐ満席になってしまい、残念ながら入店できませんでした。気を取り直して、同じ並びの「薮蕎麦」へ。牡蛎そばが美味しかったです。店が立つ「上野二丁目仲町通り」は、老舗のそば屋やおでん屋が、昭和の香り残る風俗店と軒を並べる通り。異界が共存するような雰囲気で面白いですが、元々、この通りは江戸時代から花街だったそうです。飲食店は当時のたたずまいのまま、風俗店だけが近代化したという図なのでしょうか?周囲には、徳川将軍家由来の寛永寺、そしてさらに古い湯島天神などもあり、なかなか興味深い上野界隈です。
by mayumiish | 2009-01-13 11:05 | アート | Comments(2)
Commented by ゆき at 2009-01-14 13:15 x
落語は帰国したときにぜひ行ってみたい物のひとつですね。
なぜか、日本に帰るたびにに行きたくなるのは、下町、歴史に関する土地、伝統芸能など、日本にいるときにおろそかにしていたものばかりです。
Commented by mayumiish at 2009-01-14 22:54
次回、ゆきさんが帰国する時には、歴史探訪&落語に!寄席はどこかで毎日やってるので行きやすいです。


写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.


by mayumiish

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