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曉の女神

今朝の東京は、光が強くて澄んでいましたが、
だんだん雲が厚くなってきて雨模様になりました。

ヨガのレッスンで特訓した「太陽礼拝」
(Surya Namaskar/スーリヤ・ナマスカール)を最近、
毎朝家でやっています。
12の連続したポーズからなる動きで、背中や足、腕の筋肉が刺激され、
身体が温まって朝の運動としては最適です。

ところで、太陽礼拝をきっかけに、
インド神話の太陽神「スーリヤ」について調べていたら
「ウシャス」という「暁の女神」もいることを見つけました。
夜明けの光を神格化した女神で、太陽神スーリヤの母、
または恋人とされているそうです。
古代インドの聖典「リグ・ヴェーダ」に登場する女神の中では、
最も多くの賛歌を持つ美しい女神だとか。

ウシャスは、夜の闇を払い、
あらゆる生命を眠りから覚まし活動をうながすとされているそうです。
そして、後を追ってくる太陽神スーリヤがウシャスを
抱きしめる(=日の出?)と消えてしまい、
翌朝再び姿を現すのだそう。

ああ、なるほどー!と思いました。
神話には数々の神がいますが、この女神ウシャスの存在、
はっきりと感じることができます。

私は写真撮影の旅に出かける時、
たいてい夜明け前に宿を出て撮影場所に到着します。
これまで数々の場所で見てきましたが、
日の出前は一日のうちで最も特別な時間です。
深い静寂があたりを包み、空が暗い群青色からだんだんと
明るくなるにつれて、刻々と色を変えていく光景は、
言葉で表わせないほど神秘的。
天空で女神ウシャスが手を広げていると言われたら、
そうだな、とすんなりうなずける神々しい空間が現れるのです。

そして、太陽の光が地平線から上るやいなや、
ウシャスがいた面影は消え去ってしまいます。
名残りを惜しむ間もなく、多くの生命が活動を開始する時間、
朝の日常へと移り変わり、それはまるで別世界です。

そんなことを思い浮かべると、古代インドの人々が
曉の時間を女神に見立て、多くの賛歌を送ったというのに
同意できるのでした。

ならばと、ほかの神話に出てくる暁の神をつらつら探してみると、
日本の「古事記」に太陽の神「天照大神」はいるものの、
曉の神は見当たりません。
しかしギリシャ神話にはいました。暁の女神「エオス」です。
エオス=EOS(イオス)。
なんと、私も使っているキャノンカメラのモデル名だったと、
あまりに今さらながら知りました。
ニコンの商品「ニコンようかん」を知った時以上の驚きです。

そういえば、キャノンカメラの新製品EOS 40DのCMを見ると、
カメラを手にした俳優の渡辺謙が湖上のボートに乗っている
シーンがあります。
あの場面こそ、女神エオス(=ウシャス)の世界を
ありありと表現しているのです。

不安定なボートの上で日の出の撮影ができるのか、
というギモンはさて置おき、EOSへの賛辞を上手く表わしたCMだなー、
と感心したのでした。

ヨガからカメラへ、ちょっと変なリンクですが、楽しい発見でした。
by mayumiish | 2007-10-08 10:41 | アジア | Comments(0)


写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.


by mayumiish

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