ラオスの織物展
日本アセアンセンターからお知らせをいただき、「ラオス織物特別展」に行ってきました。会場は新宿の山野愛子(あの美容学校の)旧邸で、9/22〜9/30まで開催されています。
今日の東京は、暑くもなく寒くもない曇り空。まさに自転車日和だったので、自宅から自転車に乗って新宿へと出かけました。ところがしばらく行くと、右手の甲にぴちょんと水滴が一つ落ちました。まさか雨?。そのまま走ると、ポツンーーーーーポツンーーーーーと少し増え、そのうちポツ・・ポツ・・と身体に当たる雨粒の数がどんどん多くなってきたのです。
やがて、ポツポツポツポツポツ・サーッと、いつしかアスファルトが全部黒く濡れるほどの降りに。気づけばほとんどの歩行者が傘をさしていました。止まって雨宿りしようかと一瞬思ったものの、「本降りにはならない。そのうち止むはず」と、根拠のない確信を持ってそのまま青梅街道を走って行ったら、15分ぐらいして新宿駅の大ガードを抜けた頃には雨が上がってくれました。
ラオスの織物展の会場は大江戸線・東新宿駅の近く、職安通りから脇道に入った場所です。地図を持たず行ったのですが、何とか見つかるはず、とこれまた根拠のない自信で走って行ったら、なんと歌舞伎町のホテル街に迷い込んでしまいました。行けども行けども、ぐるっと360度ホテルばかり。ディープな歌舞伎町に感嘆(?)しつつ、目印のセブンイレブンをなんとか見つけて、職安通りをはさんで反対側にある展示会場にたどりつきました。
私はアセアン諸国には一通り撮影旅に行きましたが、ラオスにだけはまだ行ったことがありません。アジアの布が好きなのでずっと興味があったのですが、会場に展示されていた絹織物は、伝統的な柄といい、織りといい、それは美しい布ばかりでした。アジアの中でも、ラオスの織物はことさらに精緻なことで知られています。モン族の刺繍を見ても、他国と比べて大変に細かく、手先の器用さを物語っています。これまでアンティークのラオス布は見た事があったのですが、新しい織物にも高い手仕事の技術がしっかりと受け継がれていることが実感できました。それは、生活の中で手織りの布を作って身に着ける文化がラオスにずっと息づいているからだと、会場でお会いした人々が口々に教えてくれ、あの国に行きたい!という思いを一層強くしたのでした。
会場にはラオス以外の布が展示されたコーナーもあります。アジアの布を追って広く旅し、今回の展覧会のお手伝いをしている方が各地で集めた珍しい布が展示されていたのですが、ミャンマーのチン族の布、アチェと呼ばれる模様の織物など初めて見る布も多く、貴重なお話をいろいろ聞いて布談義で盛り上がりました。
この展示会の主催は「アジアの障害者活動を支援する会」というNGOです。障害を持つ人々にPCなどの技術を教えたり、スポーツなどを通した交流活動もしているとのこと。展示中の布や小物はチャリティー目的で販売もされています。
代表の八代さん(八代英太氏夫人なのです)とお話しする機会があり、ラオスでのおすすめなどをご親切に教えてもらいました。ビエンチャンでは、メコン川の向こうに落ちる夕日がそれは美しいとのこと。川沿いで飲むラオビール(美味しいそうです!)がまた格別だそうです。話しを聞いているうちに、熱帯モンスーンの風が吹き渡る黄昏のメコン川がもう目に浮かんできました。
アジアの布が好きな人には大変おすすめの展覧会です。
ラオス織物特別展
会期:9/22〜30 11:00〜19:00
会場:山野愛子記念研修センター
新宿区大久保1-1-6 (都営大江戸線・東新宿 A1出徒歩5分)
主催:アジアの障害者活動を支援する会
問合せ:080-6724-0448
今日の東京は、暑くもなく寒くもない曇り空。まさに自転車日和だったので、自宅から自転車に乗って新宿へと出かけました。ところがしばらく行くと、右手の甲にぴちょんと水滴が一つ落ちました。まさか雨?。そのまま走ると、ポツンーーーーーポツンーーーーーと少し増え、そのうちポツ・・ポツ・・と身体に当たる雨粒の数がどんどん多くなってきたのです。
やがて、ポツポツポツポツポツ・サーッと、いつしかアスファルトが全部黒く濡れるほどの降りに。気づけばほとんどの歩行者が傘をさしていました。止まって雨宿りしようかと一瞬思ったものの、「本降りにはならない。そのうち止むはず」と、根拠のない確信を持ってそのまま青梅街道を走って行ったら、15分ぐらいして新宿駅の大ガードを抜けた頃には雨が上がってくれました。
ラオスの織物展の会場は大江戸線・東新宿駅の近く、職安通りから脇道に入った場所です。地図を持たず行ったのですが、何とか見つかるはず、とこれまた根拠のない自信で走って行ったら、なんと歌舞伎町のホテル街に迷い込んでしまいました。行けども行けども、ぐるっと360度ホテルばかり。ディープな歌舞伎町に感嘆(?)しつつ、目印のセブンイレブンをなんとか見つけて、職安通りをはさんで反対側にある展示会場にたどりつきました。
私はアセアン諸国には一通り撮影旅に行きましたが、ラオスにだけはまだ行ったことがありません。アジアの布が好きなのでずっと興味があったのですが、会場に展示されていた絹織物は、伝統的な柄といい、織りといい、それは美しい布ばかりでした。アジアの中でも、ラオスの織物はことさらに精緻なことで知られています。モン族の刺繍を見ても、他国と比べて大変に細かく、手先の器用さを物語っています。これまでアンティークのラオス布は見た事があったのですが、新しい織物にも高い手仕事の技術がしっかりと受け継がれていることが実感できました。それは、生活の中で手織りの布を作って身に着ける文化がラオスにずっと息づいているからだと、会場でお会いした人々が口々に教えてくれ、あの国に行きたい!という思いを一層強くしたのでした。
会場にはラオス以外の布が展示されたコーナーもあります。アジアの布を追って広く旅し、今回の展覧会のお手伝いをしている方が各地で集めた珍しい布が展示されていたのですが、ミャンマーのチン族の布、アチェと呼ばれる模様の織物など初めて見る布も多く、貴重なお話をいろいろ聞いて布談義で盛り上がりました。
この展示会の主催は「アジアの障害者活動を支援する会」というNGOです。障害を持つ人々にPCなどの技術を教えたり、スポーツなどを通した交流活動もしているとのこと。展示中の布や小物はチャリティー目的で販売もされています。
代表の八代さん(八代英太氏夫人なのです)とお話しする機会があり、ラオスでのおすすめなどをご親切に教えてもらいました。ビエンチャンでは、メコン川の向こうに落ちる夕日がそれは美しいとのこと。川沿いで飲むラオビール(美味しいそうです!)がまた格別だそうです。話しを聞いているうちに、熱帯モンスーンの風が吹き渡る黄昏のメコン川がもう目に浮かんできました。
アジアの布が好きな人には大変おすすめの展覧会です。
ラオス織物特別展
会期:9/22〜30 11:00〜19:00
会場:山野愛子記念研修センター
新宿区大久保1-1-6 (都営大江戸線・東新宿 A1出徒歩5分)
主催:アジアの障害者活動を支援する会
問合せ:080-6724-0448
by mayumiish
| 2007-09-25 01:03
| つれづれ
|
Comments(2)
写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.
by mayumiish
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