緑の回廊基金
10日ほど前になりますが(ブログに書くの遅すぎ?)
新宿御苑で行われていた「ロハスデザイン大賞 2007新宿御苑展」に
行ってきました。
このイベントは、環境省の「チーム・マイナス6%」や雑誌「ソトコト」、
企業が共催してより「ロハス」な「ヒト」「モノ」「コト」各部門の大賞を
決めるというイベントで、今年で2回目だそうです。
お世話になっているソトコトの編集者さんたちにばったり会ったり、
緑の芝生に設置されたステージでの、
坂本龍一さん&分子生物学者・福岡伸一さんのトークショーを聞いてきました。
実は、今回ロハス大賞の最終候補に残ったもので、
特に気になったものがありました。
ボルネオ島の「環境保全プロジェクト」活動をしている企業「サラヤ」です。
以前のブログにも書いたことがありますが、
この会社は、熱帯雨林に住む生物が、商業的なパームオイル(アブラヤシ)
プランテーションの拡大で被害を受けていることから、
持続可能な方法でパームオイルを調達しようという視点での取り組みをしています。
ボルネオ島の環境保全プロジェクトの一環として、
「ボルネオ保全トラスト」を計画し、昨年「緑の回廊基金」を開設したそうです。
サラヤの製品、ヤシノミ洗剤の売り上げ1%がボルネオ保全トラストに使われるとのこと。
「緑の回廊基金」の目的は、プランテーションになった土地を買い戻し、
自然の森林に戻すことです。特に川沿いに暮らす習性を持つ象やサルたち動物の
行き場が失われているので、キナバタンガン川やセガマ川沿いを森に戻して
野生動物が再び帰って来られるようにしようというものです。
数千万年前からの生命が営まれているボルネオ島の熱帯雨林には
語り尽くせないほど豊かな生命の世界が広がっています。
森は、多くの種類の木々の枝葉が数十メートルの高さで幾層にも重なって
できています。それらはまた、二酸化炭素を吸収して、
大量な酸素を地球に放出しているのですが、
パームヤシだけが規則正しく並ぶプランテーションに、同等の営みができると
思えません。
例えば日本で、ブナの原生林や多様な動植物が生きる世界遺産、白神山地の森が
全部パームヤシの林になってしまったらどうでしょう。
生命の多様性がかなり失われるのではないでしょうか。
ボルネオ島に行くたび、熱帯雨林の減少の進行を見て危機を感じ、
「緑の回廊基金」の活動に大きな関心を持ったのですが、
熱帯雨林の圧倒的な生命の豊かさと、パームヤシ・プランテーションの
違いを実際に見れば、その緊急性がわかるのでは、と思います。
ロハス大賞のイベント会場で、サラヤの環境担当者にお会いして
プロジェクトの真剣度がわかったことはとても有意義でした。
サラヤではほかの企業にも呼びかけていますが、今のところは
あまり積極的でないとのことで残念です。
サラヤは現在「ボルネオ調査隊」というエコツアーの参加者を募集中とのこと。
抽選でペア4組合計8人を招待して派遣するそうです。
応募の締め切りは8/18なので申し込んでみてはいかがでしょうか!?
サラヤ「ボルネオ調査隊」募集のサイト 「ボルネオ島はあなたが守る!」キャンペーン
ところで、このロハスイベントのトークショーで、坂本龍一氏が印象的なことを
言っていました。今日のブログが長くなったので次回に書こうと思います。
新宿御苑で行われていた「ロハスデザイン大賞 2007新宿御苑展」に
行ってきました。
このイベントは、環境省の「チーム・マイナス6%」や雑誌「ソトコト」、
企業が共催してより「ロハス」な「ヒト」「モノ」「コト」各部門の大賞を
決めるというイベントで、今年で2回目だそうです。
お世話になっているソトコトの編集者さんたちにばったり会ったり、
緑の芝生に設置されたステージでの、
坂本龍一さん&分子生物学者・福岡伸一さんのトークショーを聞いてきました。
実は、今回ロハス大賞の最終候補に残ったもので、
特に気になったものがありました。
ボルネオ島の「環境保全プロジェクト」活動をしている企業「サラヤ」です。
以前のブログにも書いたことがありますが、
この会社は、熱帯雨林に住む生物が、商業的なパームオイル(アブラヤシ)
プランテーションの拡大で被害を受けていることから、
持続可能な方法でパームオイルを調達しようという視点での取り組みをしています。
ボルネオ島の環境保全プロジェクトの一環として、
「ボルネオ保全トラスト」を計画し、昨年「緑の回廊基金」を開設したそうです。
サラヤの製品、ヤシノミ洗剤の売り上げ1%がボルネオ保全トラストに使われるとのこと。
「緑の回廊基金」の目的は、プランテーションになった土地を買い戻し、
自然の森林に戻すことです。特に川沿いに暮らす習性を持つ象やサルたち動物の
行き場が失われているので、キナバタンガン川やセガマ川沿いを森に戻して
野生動物が再び帰って来られるようにしようというものです。
数千万年前からの生命が営まれているボルネオ島の熱帯雨林には
語り尽くせないほど豊かな生命の世界が広がっています。
森は、多くの種類の木々の枝葉が数十メートルの高さで幾層にも重なって
できています。それらはまた、二酸化炭素を吸収して、
大量な酸素を地球に放出しているのですが、
パームヤシだけが規則正しく並ぶプランテーションに、同等の営みができると
思えません。
例えば日本で、ブナの原生林や多様な動植物が生きる世界遺産、白神山地の森が
全部パームヤシの林になってしまったらどうでしょう。
生命の多様性がかなり失われるのではないでしょうか。
ボルネオ島に行くたび、熱帯雨林の減少の進行を見て危機を感じ、
「緑の回廊基金」の活動に大きな関心を持ったのですが、
熱帯雨林の圧倒的な生命の豊かさと、パームヤシ・プランテーションの
違いを実際に見れば、その緊急性がわかるのでは、と思います。
ロハス大賞のイベント会場で、サラヤの環境担当者にお会いして
プロジェクトの真剣度がわかったことはとても有意義でした。
サラヤではほかの企業にも呼びかけていますが、今のところは
あまり積極的でないとのことで残念です。
サラヤは現在「ボルネオ調査隊」というエコツアーの参加者を募集中とのこと。
抽選でペア4組合計8人を招待して派遣するそうです。
応募の締め切りは8/18なので申し込んでみてはいかがでしょうか!?
サラヤ「ボルネオ調査隊」募集のサイト 「ボルネオ島はあなたが守る!」キャンペーン
ところで、このロハスイベントのトークショーで、坂本龍一氏が印象的なことを
言っていました。今日のブログが長くなったので次回に書こうと思います。
by mayumiish
| 2007-05-31 00:07
| ボルネオ島
|
Comments(2)
写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.
by mayumiish
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