情熱と熱意と

先日、日本写真家協会(JPS)で私が所属している国際交流委員会の公開セミナーがありました。

日本在住のオーストラリア人写真家アダム・プリティさんを講師に招き、テーマは「進化するスポーツ・フォトグラフィー」です。プリティさんは、オリンピック競技5大会を撮影のほか、SportsIllustrated、Life、タイム、ハーパーズバザール、マリ· クレールなどの雑誌等で活躍しているスポーツ写真家です。記録としてのスポーツ写真にとどまらず、アート性の高いスタイルの美しい写真で個性を放っています。直球な感じでとてもフランクに話をする方で、セミナー後の質疑応答ではいつもよりも多く質問が出ていました。

プリティさんの話で心に残ったキーワードがいくつか。彼が大切にしていることとして、撮影をする前の現地の下調べ、特に背景(同感!これ大事!)、撮影場所でほかの写真家が何をしているかを気にしないこと、オリジナリティー、どうしてこの写真を撮りたいのか相手にわかってもらうためのコミュニケーション、安全なことからはみ出てみる実験精神、そして、とにかくいい写真を撮ろうと思う情熱と熱意。絶対に満足しきらないこと。会場で話を聞きながら、うんうん、と心の中でうなずいていました。共感というか、大切なことを再確認というか。

セミナーが終わった後、会場にいたある知り合いの方から「彼の話は当たり前のことを言ってるのではないかと、写真家として思いませんでしたか?」と聞かれました。たしかに当たり前かもしれません。でも長く写真を撮っていると、慣れで一定のレベルの写真が撮れるようになるため、労力を惜しむことだってできるので、情熱や熱意を失わずにずっとキープし続けられることこそ大切なのかも、と思いました。たぶん、会場にいた私以外の写真家の方々も同感なのではないかな。情熱と熱意。写真に限ったことではないかもしれませんね。大切なことを思い出させてくれたアダム・プリティさんに感謝です。
by mayumiish | 2013-03-17 02:25 | Photography

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