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ファインダーの中が大切


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ホームページ(http://mayumiishii.com)を久しぶりにリニューアルしたら、自分の写真をあたらめてたくさん見る時間が増え、いろいろな思い出が心をよぎりました。

ホームページに載せた上の写真も思い出深いショット。アフリカ大陸の最南端、南アフリカの喜望峰です。この日は、ケープタウンからここに車で到着するまでの途中からずっと雨が降っていて、空に低くたちこめた雲のように心もグレー色だったのですが、喜望峰の海岸が見えた途端、空が晴れ始め、それは大きな虹がかかったのです。夕暮れ前の黄金色の光も射してきて。「あの虹が消える前に!」と車から飛び下り、海岸にダッシュして撮影したことを思い出します。

撮ることだけに集中した時間約15分ほど。時間が少しでもずれていたらきっと虹も光も見えませんでした。こういう時に、写真は「一期一会」を体感させてくれます。後で余裕が出てから、まさに喜望峰の名前にふさわしいなあと思いました。

先日、私がインスタグラムでフォローしているアメリカ人の秘境系写真家が、こんなことを書いていました。「PCのプログラムや編集アプリでいくらでもイメージを変えることができる今、逆にカメラの中で全てクリエイトされた写真のアートを見ることは快く、タフな撮影環境の中でもそれを追求する人の努力に、自分は価値や意義を感じる」。うん、そうだなと共感しました。

写真を撮る際、四角いファインダーの中を見つめてフレームに入れる要素を見極める時こそ、自分の直感と経験を生かす瞬間であり、苦労であり、何より写真を撮る楽しさを感じます。デジタルになる前、ポジフィルムでずっと撮ってきたせいかもしれません。だからか、写真を見る時でも、フォトショップで加工しすぎた写真にはあまりときめきません。

もちろん写真表現は人それぞれですが、息を止めてカメラのファインダーをのぞいているような集中心、心の感動が伝わってくるような写真に魅かれます。



by mayumiish | 2017-06-29 01:52 | Photography

Love! Kerala - アラブ諸国とのつながり

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南インド、ケララ取材旅の続きを少し。

前回のブログに、8月のケララの湖水地帯にはアラブ諸国からの観光客が
多かったと書きましたが、この現象はここ数年のことなのだそうです。
そういえば以前、ケララに行った時にはアラブ諸国の人々を見なかったような。

ケララはインドの中でも識字率が100%に近く教育水準が高い州です。
でも学業を終えた後の就職先としては、産業がまだ充実していないのか、
UAEなどアラブ諸国に働きに出かける人が大変に多いそうです。
向こうに行った人が知り合いなどを呼び寄せて仕事口を紹介したり、
新聞にもさまざまな職業の求人広告が載っているとか。
在外インド人を総称してNRI(Non Resident Indian)と呼びますが、
世界のあちこちでたくましく生活していますね。

今回、ケララ州の中を車で移動したのですが、
ところどころの街で、大きくて立派な新しい家を目にしました。
アラブ諸国の仕事はケララにいるよりも稼げるらしく、
数年働いてケララに帰り、豪邸を建てる人々が多いのだそうです。

それで、アラブ諸国からの観光客が増えた理由は、そのことに関連しているとか。
ケララ現地で会った人の話によると、以前、アラブ諸国の人々は、
インドに行くと敵視されるのではと思う傾向があったそうです。
多宗教のインドですが、隣国パキスタンとの関係や、何年か前にムンバイで
ヒンズー教とイスラム教の衝突があるなど良いニュースが少なかったせいでしょうか?

それが、ケララの人々が多くアラブ諸国に働きに行き始めてから、変わったと。
ケララにもヒンズー教、イスラム教、そしてキリスト教など多宗教徒が
混在していますが、平和的に共存しています。
そして、ケララの人々は私の知るかぎり、礼儀正しく、おだやか。
そんな彼らに接したアラブ諸国の人々は、
インドに対する垣根を低くしたのかもしれません。
どうやらケララ州には海や美しい湖水地帯が広がり、年間を通してみずみずしく、
緑も多く、どうやらリゾートホテルもたくさんあるらしいぞ、と。
ケララは6〜8月頃が雨季でやや涼しいのですが、その頃、きっと砂漠の国は猛暑。
さらにケララでは、雨季の期間、ディスカウント料金となるホテルも多く、
タイミング的にピッタリ。
ということで、アラブ諸国からの旅行者がポツポツと増えはじめ、
今では雨季の時期に、大勢の人々が来るようになったとのことでした。

ただ、ケララの観光会社の人によると、イスラム教の人々は生活習慣を
そのまま持ってくるので、対応が大変なこともあるそう。
ハラルフードにこだわるせいか、どこかで羊肉や調理器具を調達してきて
キッチン付きじゃないホテルの客室で調理しようとする人がいたり、
ホテルによっては、一時的にレストランをアラブ料理対応にするところも
あるということでした。
その辺は、イスラム国以外の国では共通の課題かもしれませんね。
いずれにしても平和的な国際交流が続いてほしいものです。
by mayumiish | 2015-08-23 17:46 | アジア

LOVE Kerala!

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(夜明け前の湖、Kerala, India/カメラ: iPhone)

ブログをまたかなりごぶさたしてしまいました。

今月初旬に取材の旅でインド最南端の地方、ケララ州に行ってきました。
12年ぶりの訪問です。
ヤシの木が茂る、みずみずしくて緑豊かな土地に、
どんな変化があるだろうという期待と不安で行ったところ、
相変わらずゆったりと時間が流れ、それほど大きな変化がなくて
安心というか、驚きというか。
以前、宿泊したホテルもほとんど変わりない雰囲気。
気がついた違いは、外国人に人気の高い、
インドのおしゃれブラントの店が州都コーチンにも出店していたことかな。

ケララの人々は全体にフレンドリーです。
早朝、コーチンでカメラを持って通りを歩くと、
すれ違う人や街角の出店でチャイを飲んでいる人たちが、
いい感じであいさつをしてくれます。
そのことを今回お世話になったドライバーさんに言うと、
「ケララはインドで一番教育水準が高いからね、礼儀正しいんです」と。
たしか、識字率もインドで一番のケララ州です。

ヒンズー教徒の多いインドですが、ケララ州にはキリスト教徒の割合が多く、
名前でだいたいその人の宗教がわかります。
西洋的な名前の人は、たいていクリスチャン。
ドライバーさんはヒンズー教徒で、名前は「カナン」。
クリシュナ神が複数持つ名前の一つとのこと。
ちなみに奥さんの名前は「シッタールダ」だそうです。

行った時は雨季の終わりかけで、お天気がいまいちでしたが、
アラブ諸国からの観光客が目立ちました。
8月のケララは、雨がほどよく降る、涼しい、水辺が多いという要素が
砂漠がちのアラブ諸国と正反対なので、人気のデスティネーションとのこと。
湖水地帯のホテルにはアラブ系の家族連れが多く、
プールサイドでまで黒ずくめのチャドルを全身にかぶった女性たちを見かけました。
ご主人や子供達はもちろん水着でプールの中です。
宗教や文化の威力をしみじみと感じました。
とはいえ、ヨーロッパに行くとチャドルを脱ぐ人もいるという話も聞きました。

今回の旅では、めくるめく南インド料理などを取材してきました。
ケララは食べ物が美味しい!
行けなかった場所もあるので、すぐに再訪したい気持ちです。

これから記事掲載の準備なので、写真をこちらにアップできませんが、
iphoneで撮った写真をインスタグラム(@mayumi323モノクロは @mayumi323_bw)
にアップしていますのでご覧下さいね☆
by mayumiish | 2015-08-21 12:49 | アジア

半世紀ぶりにキューバが動く

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ブログをまただいぶご無沙汰してしまいました。
この数ヶ月、日本や世界でいろいろなできごとがありましたね。

そんな中、先日、とても興味深いニュースがありました。
キューバとアメリカが54年ぶりに国交正常化!
首都ハバナにはさっそくアメリカ大使館が再開するそうです。
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10年以上前ですが、取材でキューバを訪れた時、
ハバナの旧市街は、まるで50年前にタイムスリップしたかのような街でした。
古い大きなアメリカ車が乗り合いタクシーとしてたくさん行き交っていた
ことが印象的。サルサの音楽が町中にあふれていました。
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キューバはアメリカとは国交がなかったものの、カナダやヨーロッパの人々は
普通にキューバへ旅行していたので、観光客のための良質なホテルや、サルサバー、
レストランなどは当時も充実していました。

ただ、ほかの国ではたいてい見かけるマクドナルドなどアメリカブランドの店は
皆無で、それが新鮮だったことを覚えています。
でも、ドルショップにはシャンプーなど、アメリカブランドの生活用品が
あふれていました。
アメリカに親戚などがいる人々はドルを持っていて、買い物ができるのです。
対照的に街角にある配給所の棚はほとんど空。
共産主義の影と国民生活の格差を感じました。

キューバとアメリカが国交を回復したら、アメリカの外食産業やビジネス、
また、昔はおしのびで訪問するしかなかったアメリカ人観光客が、
どっとキューバに流れ込むことでしょう。
ハバナの有名なバーに行った時、壁にたくさんのサインが書かれていて、
レオナルド・ディカプリオのサインも見つけました。
本人筆だったのかどうか不明ですが、今後は多くのアメリカ人が
訪れることは間違いなし。

過去50年間止まっていたようなキューバの光景はどんどん消えて、
猛スピードで変わりそうな気がします。
街で会った素朴な人々、特に子供たちは急激な変化をどのように迎えるのか
行方が気になります。
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ハバナではブエナ・ビスタ・ソーシャルクラブのアルバムを録音した
スタジオも訪問しました。
街の通りの中にあったスタジオは、木の床がギシギシするような、
とても古めかしい感じでしたが、
それがああいう味わい深い音楽を生み出したんだな、となんだか
感動した記憶があります。
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ハバナの北部にある海岸に座って、アメリカ方面をずっと見つめていた男性。
何を思っていたのかな。そして、今はどんな気持ちでいるのかな。
訪問した国に大きな変化があると、いつも写真に収めた人々に思いを馳せます。
キューバが永遠に変わってしまう前に、また行きたいな・・・。






by mayumiish | 2015-07-04 01:58 | アメリカ・オセアニア

謹賀新年 HAPPY NEW YEAR 2014

明けましておめでとうございます。どのようなお正月をお迎えでしたか?

私は東京で過ごしていました。
1年間に撮影した写真を年末に必ず整理して振り返る、と昨年ある写真家から聞いて良いアイデアだと思い、私も2013年に撮影した写真をセレクトしてまとめてみました。You tubeにアップしたら見やすいかもと、慣れないながら(汗)やってみました。昨年もたくさんの方にお世話になり、また、旅の多い一年でした。



Traveling 2013
Photographs : ©Mayumi Ishii
Music: Sitar Madness by LTJ Xperience

今年はじっくり撮りたいものもあるので、新たな気持ちでわくわくしています。

動きの多い日本になりそうですが、健やかで素晴らしいことの多い年となりますように。

本年もどうぞよろしくお願いいたします!

石井真弓
by mayumiish | 2014-01-06 10:03 | Photography

光を写す

10月になってもまだ暑さが残る東京です。
でも夏は去ったので、ブログトップの写真も夏のイメージから変えました。

この写真はアイスランドです。
船旅の取材をしていた時、陸地に近づいて来たので甲板から外の景色を見ていると、
垂れ込めた雲の間から朝の光が差し込んできました。
雄大な自然の光に神々しさを感じる瞬間。
そんなひとときに出会う旅が好きなのかもしれません。
by mayumiish | 2013-10-12 22:32 | ヨーロッパ・アフリカ

来年の準備

今年も早くも10月ですね。
1年を振り返るにはまだ早いけれど、来年のことがなんとなく視界に入ってくるこの頃。

最近はある場所でしばらく花の写真を撮っていました。
私のブログを読んでいただいている方には、何の写真かきっとわかるかな?
完成したらこちらにまた書きますね。

テストでラフに撮ったスナップ。
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10年以上前にインドで買ったシルクのアンティークサリーが役立ちました。
私のお気に入りの布の一つです。
美しい布というものは、いつまでも残りますね。
by mayumiish | 2013-10-04 11:09 | Photography

自宅でポートレート

先日自宅で、ある方のポートレートを撮影しました。

以前一度撮影した時の写真を気に入っていただき、
ご本人の良い雰囲気が出ていると周囲の人々にも好評だったとか。
今度は違う用途の写真をぜひと依頼されて、再び自宅に来ていただいて撮影しました。

ポートレート写真を撮るのは、いつも心楽しい作業です。
単に撮影するだけでなく、せっかくならばその人が持つ雰囲気や
魅力をなるべく最大限に写し撮りたいので、
撮影したご本人から写真を気に入ったと感想を言われるのは
大変にうれしいことです。

ふだん自宅で撮影することはほとんどないのですが、
なぜか、ここで撮る写真を気に入っていただく方が多い気がします。
背景に適した大きな白い壁と、よど良く入る自然光、
そしてリラックスした雰囲気が、物理的、精神的に、効果的に融合するのかも?
意外とポートレート撮影に適している空間なのかもしれません。
定期的にセッションしようかな?とも思ったのでした。
by mayumiish | 2013-03-31 01:02 | Photography

今日の一枚:ヤンゴンの朝

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ヤンゴンの朝。
気温がまだ涼しくて、一番好きな時間でした。

雑誌の記事のためにミャンマーの旅についての原稿を書いているところです。
あれこれ思い出すのが楽しい作業。
by mayumiish | 2013-03-28 19:22 | アジア

情熱と熱意と

先日、日本写真家協会(JPS)で私が所属している国際交流委員会の公開セミナーがありました。

日本在住のオーストラリア人写真家アダム・プリティさんを講師に招き、テーマは「進化するスポーツ・フォトグラフィー」です。プリティさんは、オリンピック競技5大会を撮影のほか、SportsIllustrated、Life、タイム、ハーパーズバザール、マリ· クレールなどの雑誌等で活躍しているスポーツ写真家です。記録としてのスポーツ写真にとどまらず、アート性の高いスタイルの美しい写真で個性を放っています。直球な感じでとてもフランクに話をする方で、セミナー後の質疑応答ではいつもよりも多く質問が出ていました。

プリティさんの話で心に残ったキーワードがいくつか。彼が大切にしていることとして、撮影をする前の現地の下調べ、特に背景(同感!これ大事!)、撮影場所でほかの写真家が何をしているかを気にしないこと、オリジナリティー、どうしてこの写真を撮りたいのか相手にわかってもらうためのコミュニケーション、安全なことからはみ出てみる実験精神、そして、とにかくいい写真を撮ろうと思う情熱と熱意。絶対に満足しきらないこと。会場で話を聞きながら、うんうん、と心の中でうなずいていました。共感というか、大切なことを再確認というか。

セミナーが終わった後、会場にいたある知り合いの方から「彼の話は当たり前のことを言ってるのではないかと、写真家として思いませんでしたか?」と聞かれました。たしかに当たり前かもしれません。でも長く写真を撮っていると、慣れで一定のレベルの写真が撮れるようになるため、労力を惜しむことだってできるので、情熱や熱意を失わずにずっとキープし続けられることこそ大切なのかも、と思いました。たぶん、会場にいた私以外の写真家の方々も同感なのではないかな。情熱と熱意。写真に限ったことではないかもしれませんね。大切なことを思い出させてくれたアダム・プリティさんに感謝です。
by mayumiish | 2013-03-17 02:25 | Photography

写真家です。文章も書きます cMayumi Ishii. All rights reserved.


by mayumiish

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