ミャンマーで、多様性をしみじみと
東京で桜が開花し、いよいよ本格的な春へと加速度が増してきました。
今日は春の嵐のような強い南風がうなっています。
そろそろお花見シーズンが到来。
桜の咲き具合のニュースを横目で気にしつつ、家で原稿書きの仕事をしています。
そして、たまにミャンマーに逆ホームシック。
旅をする時、たいていその土地の料理を積極的に食べます。
ミャンマーでは毎日ミャンマー料理を食べていました。
日本とミャンマーの料理の大きな違いは、使う油の量。
向こうではピーナツオイルが主要ですが、油をふんだんに使う料理が多く、
ずっと食べ続けているとだんだん胃が重くなってきます。
ただ、私は麺料理が好きなので、シャン・ヌードルや、朝の定番モヒンガー、
アラカン州の麺などなど、気になる麺料理を多く食べて、
なるべく胃に油の負担がかからないように努めていました。
どうしてミャンマー料理はあんなに多く油を使うのだろう?
とずっと思っていたところ、ミャンマー人の通訳ガイドさんが教えてくれました。
ミャンマーでは油が貴重だった時代があり、その頃の概念から、
油をたくさん使う=豊かさを表すのだそうです。
お客さんを招く時など、料理の皿に油が数センチとか、
これでもかというほど油を使い、逆に油が少ないとケチっていると
思われるのだとか。驚き!
日本では健康のために油をそんなに使わないほうが良いという風潮があるので、
価値観が反対ですね。
どこかのお寺の壁画に、たらいの水を身体に浴びている風の絵があったのですが、
それは水ではなくて油を浴びているそうで、
やはり豊かさを表しているとのことでした。
まさに所変われば、という感じで、文化の多様性がしみじみ興味深いです。
また、ほかに、現地で気がついた日本との違いは「リサイクル」の概念。
日本では、まだ使えるのに捨てるのはもったいないということで、
リサイクルショップやフリーマーケットを利用する人が多く、
最近では衣類の無料交換会「エクスチェンジ」なども流行っていますが、
ミャンマーでは、他人のリサイクルの衣服を身につけたくない、
また、自分がいらなくなったものを人にあげるのは失礼という風潮があるそうです。
ミャンマーでは小乗仏教徒が多く、物をあげる行為は功徳につながっていることに
関係しているのでしょうか?興味深いです。
ただ、町には日本の中古車がたくさん走っていて、リサイクル利用度100%
という感じではありました。
それにしても、ミャンマーと比較してあらためて日本を見ると、
物が余っている国だなとつくづく感じさせられます。
今後、経済的に大きく動きそうなミャンマーが消費社会に入ったら、
何か変化が起きるのでしょうか。
早朝の撮影が終わった後に、朝ご飯としてよく食べていた麺料理モヒンガー。スープのベースは魚のだし。バナナの木の茎や豆の天ぷらなども入っています。
今日は春の嵐のような強い南風がうなっています。
そろそろお花見シーズンが到来。
桜の咲き具合のニュースを横目で気にしつつ、家で原稿書きの仕事をしています。
そして、たまにミャンマーに逆ホームシック。
旅をする時、たいていその土地の料理を積極的に食べます。
ミャンマーでは毎日ミャンマー料理を食べていました。
日本とミャンマーの料理の大きな違いは、使う油の量。
向こうではピーナツオイルが主要ですが、油をふんだんに使う料理が多く、
ずっと食べ続けているとだんだん胃が重くなってきます。
ただ、私は麺料理が好きなので、シャン・ヌードルや、朝の定番モヒンガー、
アラカン州の麺などなど、気になる麺料理を多く食べて、
なるべく胃に油の負担がかからないように努めていました。
どうしてミャンマー料理はあんなに多く油を使うのだろう?
とずっと思っていたところ、ミャンマー人の通訳ガイドさんが教えてくれました。
ミャンマーでは油が貴重だった時代があり、その頃の概念から、
油をたくさん使う=豊かさを表すのだそうです。
お客さんを招く時など、料理の皿に油が数センチとか、
これでもかというほど油を使い、逆に油が少ないとケチっていると
思われるのだとか。驚き!
日本では健康のために油をそんなに使わないほうが良いという風潮があるので、
価値観が反対ですね。
どこかのお寺の壁画に、たらいの水を身体に浴びている風の絵があったのですが、
それは水ではなくて油を浴びているそうで、
やはり豊かさを表しているとのことでした。
まさに所変われば、という感じで、文化の多様性がしみじみ興味深いです。
また、ほかに、現地で気がついた日本との違いは「リサイクル」の概念。
日本では、まだ使えるのに捨てるのはもったいないということで、
リサイクルショップやフリーマーケットを利用する人が多く、
最近では衣類の無料交換会「エクスチェンジ」なども流行っていますが、
ミャンマーでは、他人のリサイクルの衣服を身につけたくない、
また、自分がいらなくなったものを人にあげるのは失礼という風潮があるそうです。
ミャンマーでは小乗仏教徒が多く、物をあげる行為は功徳につながっていることに
関係しているのでしょうか?興味深いです。
ただ、町には日本の中古車がたくさん走っていて、リサイクル利用度100%
という感じではありました。
それにしても、ミャンマーと比較してあらためて日本を見ると、
物が余っている国だなとつくづく感じさせられます。
今後、経済的に大きく動きそうなミャンマーが消費社会に入ったら、
何か変化が起きるのでしょうか。
by mayumiish
| 2013-03-18 19:30
| アジア
|
Comments(0)
写真家です。文章も書きます ©Mayumi Ishii. All rights reserved.
by mayumiish
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